夏の甲子園大会が昨日から始まり、猛暑も再燃してきたようですが明日は立秋。日中
の陽射しはガンガン燃えていても、日の暮れが早くなってきて、朝夕の風にもホッとで
きる日も多くなりました。
先日、友人にランチを誘われ、その足で「真姿の池湧水群・お鷹の道」に立ち寄ってみ
ました。国分寺崖線の深い木立と一筋のせせらぎに沿った 「お鷹の道」は天然クーラ
ーが効いて、いち早く秋の気配を!大気の不安定な日で、時折り小雨が降ってきたの
ですが、雨が上がった一瞬の陽射しがモアレになって、気分もクリスタル!
真姿の池湧水群は良質の名水として、環境省「名水100選」に選ばれているだけに蛍
が復活しているとか。水辺の菖蒲の葉の辺りをシオカラトンボが滑空して、目の前の枯
れ茎に止まりました。その繊細な模様の翅はエミール・ガレのガラス工芸を見るよう!
湧水口付近では名水をポリタンクに汲む人や、ちびっ子たちが水遊びをする姿も。ママ
さんたちはおしゃべりに花を咲かせていました。こんな長閑なひとときが私の宝かしら。
国分寺境内の万葉植物園では、フジバカマに似たサワヒヨドリ(沢鵯)が開花していま
した。説明板には「さはあららぎ」として巻19の4268の題詞に「天皇、大后、共に大
納言藤原家に幸しし日、黄葉せる沢蘭一株を抜き取りて…(後略)」と記されているそ
うです。「さはあららぎ」の和名がサワヒヨドリだそうです。キク科の多年草で秋口に湿
地の周辺に咲く花です。
本堂の近くの木立にはカラスウリ(烏瓜)がもう小さな実を下げていました。開花を待
っている花もありましたが、白いレース状のネットを広げるのは夕方からで、それまで
待ちきれないので断念しましたが、翌日の宵、玉川上水の小松橋下流でレース編み
を広げた姿を撮影することができました。
古代ハスの甕では大賀ハスの蕾と蓮台のツーショットを。2000年以上も昔の弥生遺跡
から発掘された種から発芽した大賀ハスは、種子の生命力と歴史ロマンを伝えてくれま
すね。蓮台は蜂の巣のような形をしており、その蜂巣が「はす」の名前の由来であると
言われています。