2012年の元旦を迎えました。有為転変を実感させられたあの東日本大震災以来9カ
月半、この日を迎えられたことに感謝して近くの熊野宮に初詣に出かけました。
午後2時40分ぐらいだったでしょうか本殿の前に立った時、庇や柱がギシギシと音
を立て、夫婦欅に張り巡らせた注連縄がユラユラ。元旦に地震とは! かなり激しく
長く揺れていたように思われましたが、初詣の列は然したる混乱もなく済みました。
平穏無事を願う人が多いのか例年より人出は多く感じられました。帰宅してテレビニ
ュースで確かめると、都内は震度4、小平周辺は震度3でした。
年が改まっても多くは望まず、昨年に引き続き道草歩きを続けられればと…。天変地
異に関わらず刻々と時は過ぎ、路傍の草木は若葉や花をつけます。花を追うことは、
今の私にとって夢を追うことかしら。トップのイチジクの実に似た画像はイヌビワ(犬
枇杷)の雄花(花嚢)で、津田塾大キャンパス南側の新堀用水沿いに1本あり、落葉
シーズンになると目につきやすくなります。と言ってもパチンコの玉くらいの大きさで
すが。
図鑑の解説によると、この花嚢の中に雄花と雌花が咲くそうですが、そのメカニズム
は複雑なので省くとして、花嚢の先端がピンク色で艶めかしく“お色気ありそうでなさ
そうな”雰囲気です。イヌビワはクワ科イチジク属の落葉小高木で黄葉した葉(先月
半ば撮影)はとても華やかでした。別名はイタビ、姫枇杷。ビワに似ていてるというよ
りイチジクに似ているように思いますが、ビワに比べ不味であることから「イヌビワ」の
名に。それでは今年もボチボチと。