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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その125 春はそこまで

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   二月も下旬を迎えました。例年なら三寒四温を繰り返しつつ春に向かう頃ですが、
   今年は四温どころか寒が緩む日が殆どなくて、今朝も戸外のバケツに薄氷が張っ
   ていました。それでもご近所の辛夷の老木を見上げたら、まだ厚手の衣をまとった
   蕾が枝先で勢いよく空を仰いでいました。そのお隣りのお宅では蠟梅が香り、すぐ
   そこに春がきていると告げているようでした。
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   蠟梅は冬の花で年末頃から寒中に開花するのに…今年は二月に入ってやっと開
   花。蝋細工のように光沢のある黄色の花は寒気に耐えて、芳香を漂わせています。
   中国原産で春を先導してくれ、花言葉は慈愛とか。
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   玉川上水の鎌倉橋付近でも、定家蔓(テイカカズラ)の実莢が弾けて、生糸のような
   冠毛をつけた種子がふわりふわりと浮遊するのを見かけるようになりました。落下傘
   みたいで楽しくって!我が靴音も弾んできました。

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   久右衛門下流左岸にある絵画創作教室「アトリエ・パンセ」の壁面ギャラリーに、子ど
   もたちの墨彩画が展示されていました。伸び伸びとした線や大胆なタッチに誘われて、
   教室を覗かせてもらいました。この日は5歳児から小学5~6年生まで7~8名が絵本
   の制作をしていました。この教室を主宰している奈良幸子さんを子どもたちは「奈良さ
   ん」と呼んで、まるで友達どうしのような雰囲気です。奈良さんは15年前に他界したご
   主人と「アトリエ・パンセ」を立ち上げて38年になり、多彩な創作活動も続けていますが、
   “先生”ではなく、奈良さんでいることが楽しく、子どもたちから元気を貰っているとか。
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   上は「実験」と称して、絵本の1ページに使うスポイトを使ったドローイングの試作をし
   て見せる奈良さん。水をたっぷりつけた刷毛で画用紙を湿らせ、絵の具を吸い上げた
   スポイトで自由に線や形を描いていきます。
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   2歳からママと一緒に通って来てきた小3のみきちゃんのドローイングは、マリー・ロー
   ランサンの絵のように来上がりました。戸外は凍えそうな一日でしたが、アトリエにはい
   ち早く春が!
by love-letter-to | 2012-02-19 21:12 | 道草フォト575 | Comments(0)