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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その164 冬桜

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   11月も半ばを過ぎて、遅れがちだった紅葉も日一日進みつつある第三日曜日。午
   後から、北西の風が強まって木枯らし一号に。
   このところ、ふと見上げると桜もケヤキなど雑木たちも色変わりして、辺りがハッと
   するほど違って見えることがあります。 少々オーバーですが世間が違って見える
   ようです。
   先週、思い立って小川寺付近まで足を延ばして見ました。350年余り前、小平の
   地の開拓とともに開山されたという古刹です。境内の紅葉は始まったばかりでし
   たが、池の脇の冬桜が淡いピンクの花をいっぱいつけて、空を仰いでいました。
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   この冬桜がこんなに沢山の花をつけているのを見るのは、初めてでした。下枝に
   つけている花を見ると八重咲きで、花弁はほっそりとしていました。冬桜あるいは
   十月桜と呼ばれている中には、11月から1月に開花するサクラの栽培品種の他
   に、春と秋に二度咲く桜、返り咲きなども 広く「冬桜」と 呼ばれることも。
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   門前の楓はもう真っ赤に紅葉していました。「二天門」といわれる二階建ての山門
   の屋根に、降りかかるように紅葉して風格が一段と!
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   本堂の裏を流れている小川分水の傍には、初冬を告げる ツワブキが咲いており
   ました。石蕗あるいは艶蕗と書きツワブキ。石川、福島県以西の海岸に近い岩場
   に自生し、蕗に似た葉が艶やかなことから艶蕗が転じて、ツワブキになったと考え
   られています。この濃い黄色の花には大人の色気というか渋さがあり、 歳を重ね
   ると共に惹かれるようになるみたいです。
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   寺橋から上水堤を下って来ると、ムラサキシキブの実も艶やかに熟して、控えめな
   色気を放っていました。世界最古の長編小説とも言われる「源氏物語」の作者・ 紫
   式部の名に因んでいるだけに、その色艶に魅了されてしまいます。園芸種のコシキ
   ブ(小式部=本名コムラサキ) は対生した葉の付け根に、整然と実の房をつけるの
   に対して、ムラサキシキブはランダムに付けています。
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   西日に照らされたムラサキシキブの実は、また違った趣が感じられました。
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   小平団地のバス停付近の公孫樹の数本はもう金色に…と思えば、まだ青いままの
   公孫樹もあって、ばらつきが目立ちます。木枯らし一号が吹いて、明日から冷え込
   みが一段と厳しくなり、季節が進みそうです。
by love-letter-to | 2012-11-18 22:55 | 道草フォト575 | Comments(3)
Commented by 生涯一草野球人&歌の出前屋 at 2012-11-19 10:30 x
「冬桜」、抜けるような秋晴れの空に溶け込んで綺麗ですね~バックの紅葉もいい感じ!!!です。「石蕗」が咲き始めましたか。ケアタウン小平の庭の「石蕗」を思い出します。「石蕗の花は 黄色に静かなり さりゆく秋を 君と歩みつ」(素水)90歳超のご利用者が小生と散歩した際に詠まれたものです。[ムラサキシキブ」をこんなにアップで見るのは初めてです。葉っぱの緑と紫が調和していて、綺麗ですね~素晴らしい!!!
さすが目の付けどころが違います。感服です!!!
Commented by 小平のモグラから at 2012-11-19 16:55 x
生涯一草野球人&歌の出前屋 さん

ページを更新するたびにエールのコメントを頂き
有難うございます。
週に1回程度、足まかせ気分まかせに上水堤を
ウォーキングしている怠け者ですが、それでも
季節の移ろいは、目も心も楽しませてくれます。

まだ上水沿いに自然が残っているのは幸せです。
玉川上水の小平監視所から下流約18キロは、
国の史跡に指定され、次代に受け継ぐべく
整備事業も行われつつあります。


素水さんの短歌「石蕗の花は 黄色に静かなり 
さりゆく秋を 君と歩みつ」は、本当に心情があふれ
素晴らしい一首ですね。有難うございました。
Commented by 生涯一草野球人&歌の出前屋 at 2012-11-19 19:06 x
モグラさんの日頃の活動が、国の史跡指定&整備事業の継続に大いに役立っていることは間違いないですね。明日の歌の出前112回目は、晩秋の歌~まっかな秋、紅葉、野菊、誰もいない海、リンゴの歌、リンゴのひとりごと、いい夫婦の日に因んだ歌、それに18日が生誕108年の古賀政男メロディーの数々を選曲しました。昨日は木枯1号の中、還暦野球の練習に参加。欅、桜、公孫樹の葉が舞い散る中で、ポプラの大きな葉っぱが、スーっと滑るように秋晴れの空に吸い込まれて行きました。