人気ブログランキング | 話題のタグを見る

忘れ得ぬ人々& 道草ノート

ankodaira.exblog.jp
ブログトップ

道草フォト575 その278 大寒の日々に

道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16133813.jpg
   1月最後の日曜日の今日は陽射しが眩しいくらい。久々に寒が緩んで、この大寒の
   先に春が…と思っていたら、イスラム過激派組織・イスラム国により拘束されていた
   日本人の一人が殺害されたらしいという寒々としたニュース。73億の人が住む星・
   地球で、太陽と地からの恵みを仲良く分かち合えないものでしょうか…。そのための
   宗教であり科学であり発展だと思うのですが…。
   手水鉢に溜まっている僅かな水には、青く澄んだ寒の空が映って底なしに見えました。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16203487.jpg
   昨日、玉川上水堤に向かう時、あかしあ通りの街路樹の下に白い点々が目に入り
   ました。膝を追って見るとハコベではありませんか!
   昨年ハコベを初めて撮影したのは1月31日でしたから、開花は1週間ぐらい早いよ
   うです。五弁の花びらの切れ込みが深いのが特徴で、細長いハート型に見えます。
   春の七草の一つハコベに春の兆しを告げられたようで、足が弾んできました。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16211096.jpg
   場所によってはもうこんなに開花しているハコベも。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16223196.jpg
   ガードレールの柱の脇にはナズナも茎を伸ばして、小花を開花させていました。下部
   はもう莢果になっており、三味線のバチのような実をつけているのに驚きました。寒
   いから開花するのは、まだまだ先のことだと 観察をサボっていたので、この日は新
   鮮でした。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16254255.jpg
   空き地の砂利の中にもナズナが開花していました。砂利地で目立ちませんが、分岐
   した茎の頂部に散房状に小花をつけて、ペンペングサとも呼ばれる姿で奔放に。 
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16264519.jpg
   歩道ブロックの目地にはタンポポも、辺りの空気を窺いながら頭花を開いて…。まだ
   茎丈は5~6センチ。市街地に棲息する野草にとって、輻射熱で温まっているブロッ
   クやアスファルト道路は、開花を促進するようです。「越冬タンポポ」とか「ど根性タン
   ポポ」と呼ばれる冬知らずのタンポポも、市街地では殖えているそうです。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16301915.jpg
   上水堤は昨年暮れから今年にかけて除草と間伐・剪定が進んで、さっぱりしたと言
   うより間の抜けた感じがします。そんな上水堤で 目を引いたのは枯葉を落とさない
   まま、突っ立っている 一本の木でした。ほっそりとした木は枯死したように見えます
   が、伐採されてないので生きているはず。ヤマコウバシという クスノキ科の落葉低
   木です。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16322054.jpg
   ヤマコウバシは葉を揉むと芳香があるためについた名前で、漢字では「山香ばし」
   と。別名のモチギは、葉を乾燥後に粉にして餅に混ぜて食べたことに由来するそう
   です。落葉樹でも葉を落とさないで越冬。春に新芽を吹く頃に落葉していきます。
   気をつけて歩いていると、上水堤のあちこちでヤマコウバシに出会います。枯葉を
   まとって厳寒期を耐えているヤマコウバシは、高齢世代にとって心強い存在です。
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16335877.jpg
   例年ならマユミが紅梅色の実を鈴生りにつけているシーズンですが、今冬はその
   実が全く見られなくて、色気に乏しい上水路。上水について博識な画家で 写真家
   の鈴木忠司さんも、マユミの実がさっぱりなくて、メジロやシジュウカラの姿が激減
   していると心配していました。この日赤い実をつけていたのはマンリョウだけ。
          春よ来い!
道草フォト575 その278 大寒の日々に_f0137096_16342836.jpg

by love-letter-to | 2015-01-25 16:36 | 道草フォト575 | Comments(1)
Commented by picarbabu at 2015-02-18 16:39 x
ハコベの花、可愛らしい!!!我が家のベランダの鉢植えには風に乗ってやって来たハコベの種が発芽して、直径30センチ位の大きさに葉っぱを広げています。餌が少ないのか、雀の親子が3匹で一心に花芽を啄ばんでいます。終戦前後の食料難時代には、人間さまもこれをお浸しにしたり、味噌汁の具にして、飢えをしのいだものでした。ちょっと癖がありましたが・・・・・