ネパール大地震が発生して8日目、5月最初の日曜日を迎えました。ヒマラヤ直下
の国で7000人近くもの犠牲者、280万人もの人々が食糧もテントも事欠く暮らしを
強いられている一方で、日本では大型連休も後半に。 故郷や行楽地に向かった人
が多いせいか、我が家の前を走る車の量も少なく静かです。
GWに入る前から夏日が続いて季節感が狂いがちですが、わが家のフェンスに這
わせてあるナニワノイバラも、例年より3~5日早く満開になりました。
一重の白い花の径は8~10センチと大き目で、沢山の花をつけて蜂や虻がひっき
りなしに訪れている午後。自宅でゆっくり過ごすのも悪くはないと…。
一重の白いバラは素朴でワイルドなのが魅力ですが、なかなか手ごわい相手でも
あります。萼も花柄も鋭い棘に覆われ、強靭な蔓にもまるで鋼鉄製のクサビのよう
な棘をつけており、触れようものなら全身に戦慄が走るほど。
ナニワノイバラは中国南部からブータン、台湾原産の常緑性の蔓バラです。江戸時
代(宝永年間1704~1711)に中国から伝わり、大阪の植木屋さんが広めたことか
ら「浪花野茨」あるいは 「難波野茨」の名がついているのだろうというのが、牧野富
太郎先生の説だそうです。
わが家のナニワノイバラは15年ほど前、小金井市でホームコンサートを開いていた
方から頂きました。差し芽で育てた20㌢ほどの苗でしたが、成長力旺盛で、肥料も
消毒も殆どしなくても今や、フェンスにからまるだけでなく、周囲のヒバやニシキギも
席巻するほど。2階のベランダにも 這い上がってしまうので、花が終わった後は奔
放に伸びる蔓の剪定に追われます。
ある野草収集家が自宅を立て直す時に、100種以上の野草を手放すことになって、
「玉川上水を守る会」 でも一部を頂いて、上水堤に移植しました。その内のヒトリシ
ズカの鉢を植え替え時まで、わが家で預かりました。10年ほど前のことで、3ヵ月だ
ったか半年だったか預かって鉢ごとお返ししました。それから数年後、預かっていた
鉢の置いてあった場所に、ヒトリシズカが数本芽生えてきました。5月の連休前後か
ら白い花穂を立ち上げるようになりました。
家屋の北側の日当たりの悪い場所なのに、生育環境が合ったのか年々殖えてきま
した。今春は2ヵ所に計20株くらい花穂を立ちあげて、義経の愛妾であった静御前
が手にして舞ったという鈴型の花を咲かせました。
近くのコンビニに出かけたついでに、近隣の街区公園に立ち寄ってみたら、藤棚の
フジも見事な花房を5月の風になびかせていました。
玉川上水堤では水車橋下流の一角で、オオアマナの群生が今春も白い絨毯を敷
き詰めたようでした。
オオアマナは地中海沿岸地方原産で明治末期から大正初期に渡来した帰化植物
で、花が在来種のアマナに似て大きいことから、その名がついたと言われています。
葉はアマナの葉に似て細長く、草丈15~20㌢。星形の6弁の花の径3~5㌢。別
名オーニソガラム、ベツレヘムの星。福音を告げる素敵な名前です。
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