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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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道草フォト575 その296 五月尽

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   5月最後の日曜日で最終日の今日も、午前中から都内の気温は30℃を上回って最高
   気温は32、2℃。明治9年に観測が始まって以来、5月では最高気温だそうです。
   5月1日に夏日を記録して以来、夏日、真夏日が東京でも20日以上にもなり、日本は
   亜熱帯地方になってしまったみたいです。これからの夏本番を乗り切れるかしら…と、
   恐怖です。
   今月半ば過ぎ、東京都薬用植物園に立ち寄ってみたら、「花の命が短くて…」と、栽培
   ボランティアの方々が嘆いていました。ポピー畑で オリエンタル種をスケッチしている
   女性も、ショールをムスリム圏女性風に頭からかぶって紫外線を防いでいました。
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   この日、公開中のケシ(芥子)の見学に薬学部の大学生たちが訪れていました。講師
   の解説によるとケシ(ソムニフェルム種)は、麻薬の原料となるモルヒネを含有している
   ため、日本では「あへん法」により栽培等が禁止されています。しかし癌の痛み止めな
   ど医薬品原料として、重要な薬用植物だそうです。
   二重の柵の中で 厳重に栽培されている芥子と、公園や観光地で栽培されているポピ
   ーは見分けのつきにくい品種もあり、学生さんたち理解できたかしら。暑さにまだ慣れ
   てない身体には酷そうな一日でした。
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   ところで、街の小さな人気者「スキマの植物の世界=塚谷裕一著」が評判になってお
   り、私もネットで取り寄せてみました。中公新書のカラー版で本体1000円でした。以
   前から、あかしあ通りの歩道ブロックの目地などに、棲みついている野草に関心があ
   りましたので、ここ数日撮り歩いてみました。
   上の左はマーガレット、右はカモミールとムシトリナデシコ。
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   左はナガミノヒナゲシ(ポピーの仲間)、右はカタバミ。
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   アカバナユウゲショウ。

     ・・・渡辺悦子さんの切手はり絵展・夫一純さん手作りの額縁で・・・
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   メールやスマホ時代になって、手紙やハガキを使う人が減少してきましたが、使用済
   み切手を貼り合わせて素晴らしいアートに仕上げた作品展が小平市小川町2-2051
   にあるギャラリー「青らんぎ」で開かれています。
   八王子市に住む渡辺悦子さんの切手はり絵作品に、夫の一純(かずよし)さんが木工
   技術を生かして額縁を制作した、夫婦合作展でもあります。
   テレビで切手はり絵作品を目にしたことがあり、「私もいつかやってみたい」と、悦子さ
   んは古切手を40代から約30年かけて溜めてきたそうです。
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   8000枚ほど溜まった3年ほど前、ある新聞の見開き広告に使われていた孔雀の写真
   に感動して、その素晴らしさを切手で表現できないか…と兆戦。3ヵ月あまりかけて仕上
   げたはり絵作品の写真を、その孔雀広告の制作社に送ってみたら、社長から「力作だ」
   と感激されたそうです。
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   それで少し自信をつけて昨年、金婚式を迎えるのを機に、記念展を開こうと2年半年余
   りかけて約40点を制作。マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーンの肖像画、紫陽花
   や菖蒲などの花、雑木林など武蔵野風景画、ブドウやワインなど をモチーフにした静物
   作品、ペットのワンちゃん、スカーフや包装紙などからイメージを膨らませた作品…こん
   な色が切手に使われていたかしらと、切手の美しさを見直しました。丹念な手作業に加
   えて構図が素晴らしく、センスの光る切手アートに魅せられます。
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   6月14日(日)まで10~17時(月曜定休)、入場は無料ですが、有機栽培のコーヒー紅
   茶、サラダうどんなどランチセットもお奨めです。太い梁や柱、漆喰壁など古民家風の広
   々としたギャラリーには、自然木のどっしりとしたテーブルやチェスト、椅子も心地よく、
   素敵な雰囲気です。電話042・345・3532。 武蔵野線新小平駅か西武線小川駅か
   ら徒歩7~8分です。
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by love-letter-to | 2015-05-31 19:25 | 道草フォト575 | Comments(2)
Commented by picarbabu at 2015-06-01 16:28 x
いつも貴重な情報をありがとうございます。「青らんぎ」は当方のマンションから府中街道方面へ延びている緑川通り沿いにあり、家内と毎日の散歩コースです。開催期間中にのぞいてみます。
「アカバナユウゲショー」は直ぐ裏の旧市営グラウンド(半分はリサイクルセンター)やその周辺に沢山咲いていますが、名前を知りませんでした。半分残ったグラウンドのバックネットの下のコンクリートを使って、投球、捕球練習していますが、「アカバナユウゲショウ」に集まるアブに刺されて、「痒み」が物凄いですよ。毎年今頃になると、皮膚科にお世話になっています。虫除けをつけても効きません。
「芥子」の花は華やかですが、使いようによっては役に立ったり、立たなかったりと・・・モルヒネといえば、ケアタウン小平のホスピス「いっぷく荘」の方達はモルヒネで痛みを止めて、歌の出前に参加しています。明日は166回目の歌の出前で、初夏の歌、雨に因んだ歌、それに[テレサ・テン]さんの没後20年に因んで、「空港」「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」を歌います。今年は彼女の念願だった中国本土でのコンサートが北京か香港で開催されるそうです。


Commented by love-letter-to at 2015-06-02 17:57
picarbabu さん
再三コメントを頂き有難うございます。
渡辺さん夫妻の切手アート展はぜひ訪ねて上げて下さい。
八王子市南大沢にお住まいなので、会場に毎日おられるとは
かぎりませんが、土日曜はおられるはずです。

谷口金治さんの深刻な状態をお知らせ頂き有難うございます。
昨秋、立川のたましんギャラリーでの個展を拝見した時、少し
お痩せになっていましたが、作品は力強く、意欲的でしたので
信じられない気持ちです。案じております。