5月最後の日曜日で最終日の今日も、午前中から都内の気温は30℃を上回って最高
気温は32、2℃。明治9年に観測が始まって以来、5月では最高気温だそうです。
5月1日に夏日を記録して以来、夏日、真夏日が東京でも20日以上にもなり、日本は
亜熱帯地方になってしまったみたいです。これからの夏本番を乗り切れるかしら…と、
恐怖です。
今月半ば過ぎ、東京都薬用植物園に立ち寄ってみたら、「花の命が短くて…」と、栽培
ボランティアの方々が嘆いていました。ポピー畑で オリエンタル種をスケッチしている
女性も、ショールをムスリム圏女性風に頭からかぶって紫外線を防いでいました。
この日、公開中のケシ(芥子)の見学に薬学部の大学生たちが訪れていました。講師
の解説によるとケシ(ソムニフェルム種)は、麻薬の原料となるモルヒネを含有している
ため、日本では「あへん法」により栽培等が禁止されています。しかし癌の痛み止めな
ど医薬品原料として、重要な薬用植物だそうです。
二重の柵の中で 厳重に栽培されている芥子と、公園や観光地で栽培されているポピ
ーは見分けのつきにくい品種もあり、学生さんたち理解できたかしら。暑さにまだ慣れ
てない身体には酷そうな一日でした。
ところで、街の小さな人気者「スキマの植物の世界=塚谷裕一著」が評判になってお
り、私もネットで取り寄せてみました。中公新書のカラー版で本体1000円でした。以
前から、あかしあ通りの歩道ブロックの目地などに、棲みついている野草に関心があ
りましたので、ここ数日撮り歩いてみました。
上の左はマーガレット、右はカモミールとムシトリナデシコ。
左はナガミノヒナゲシ(ポピーの仲間)、右はカタバミ。
アカバナユウゲショウ。
・・・渡辺悦子さんの切手はり絵展・夫一純さん手作りの額縁で・・・ メールやスマホ時代になって、手紙やハガキを使う人が減少してきましたが、使用済
み切手を貼り合わせて素晴らしいアートに仕上げた作品展が小平市小川町2-2051
にあるギャラリー「青らんぎ」で開かれています。
八王子市に住む渡辺悦子さんの切手はり絵作品に、夫の一純(かずよし)さんが木工
技術を生かして額縁を制作した、夫婦合作展でもあります。
テレビで切手はり絵作品を目にしたことがあり、「私もいつかやってみたい」と、悦子さ
んは古切手を40代から約30年かけて溜めてきたそうです。
8000枚ほど溜まった3年ほど前、ある新聞の見開き広告に使われていた孔雀の写真
に感動して、その素晴らしさを切手で表現できないか…と兆戦。3ヵ月あまりかけて仕上
げたはり絵作品の写真を、その孔雀広告の制作社に送ってみたら、社長から「力作だ」
と感激されたそうです。
それで少し自信をつけて昨年、金婚式を迎えるのを機に、記念展を開こうと2年半年余
りかけて約40点を制作。マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーンの肖像画、紫陽花
や菖蒲などの花、雑木林など武蔵野風景画、ブドウやワインなど をモチーフにした静物
作品、ペットのワンちゃん、スカーフや包装紙などからイメージを膨らませた作品…こん
な色が切手に使われていたかしらと、切手の美しさを見直しました。丹念な手作業に加
えて構図が素晴らしく、センスの光る切手アートに魅せられます。
6月14日(日)まで10~17時(月曜定休)、入場は無料ですが、有機栽培のコーヒー紅
茶、サラダうどんなどランチセットもお奨めです。太い梁や柱、漆喰壁など古民家風の広
々としたギャラリーには、自然木のどっしりとしたテーブルやチェスト、椅子も心地よく、
素敵な雰囲気です。電話042・345・3532。 武蔵野線新小平駅か西武線小川駅か
ら徒歩7~8分です。