あじさい園ブロンズ像も頬を染め
6月第三日曜日は「父の日」で、我が家も息子夫婦から夫にウィスキーがプレゼン
トされていました。NHK朝ドラ「マッサン」で国産ウィスキーは世界的ブランドになり、
「スコッチより高いや」と言っておりました。
今朝は珍しく5時過ぎに目が覚め、二度寝するよりも早朝のアジサイとノカンゾウに
会いに出かけました。小平近辺の本日の日の出時刻は4:26分、日の入りは19:01
分。一年中で最も日中の時間帯が長い時期のせいか、早朝からウォーキングやラン
ニングをしている姿も多くて、朝に弱い私はびっくりしました。
あじさい公園では、斎藤素巌作の3体のブロンズ像が今花盛りのアジサイに囲まれ
て頬を染めているようでした。約1200株、手入れが行き届いて生き生きしていました。
昨日まで「あじさい祭り」が開かれていたそうです。
最近のアジサイは新品種が次々に登場して、色も姿も工芸品のような品種も。新しさ
を求める人間の心理とバイオロジーを駆使した技術の進歩はエンドレスみたいですね。
私は年々手まり咲きよりも、アジサイの原種に近いガク咲きやヤマアジサイに惹かれ
るようになりました。
ガクアジサイ(額紫陽花)の周囲の花びらに見えるのは装飾花で、中心部で蕊を立て
ている小花が本来の花だそうです。その粒状の蕾もキュートです。
上はヤマアジサイ(山紫陽花)の紅(くれない)。ガクアジサイの変種であるアマチャ
(甘茶)と似ております。甘茶も同じユキノシタ科の落葉低木で、その若い葉を蒸し
て揉み、乾燥させたものを煎じた甘茶は4月8日の釈尊誕生日の花祭りに釈迦像
にかける 仏教行事に使われます。子どもの頃、祖父母に連れられて行っ た四国
観音寺で、甘茶を飲んだことも微かな記憶に。
朝な朝なに開花するノカンゾウ(野萱草)の開く姿も見たくて、玉川上水へも足を延
ばしてみました。早朝の上水堤は五日市街道と並行しているとは思えないくらいひ
っそり。毎朝散歩をしていると言う女性が、「ノカンゾウがカンテラみたい。例年より
開花時期が早く花も多いようです」と。、細長い花筒の先を広げはじめていました。
平安の昔から憂きことも忘れさせてくれる花として、亡憂草とか忘れ草とも呼ばれ
てきた由来が分かりました。朝もやでも立ち込めていたら、幻想的でしょうね。ヤマ
ユリ(山百合)の蕾もふくらんで上水堤は仲夏から盛夏へ。
ヤマユリといえば、最近、大人の楽しめる塗り絵「高尾山の草花」が評判になって
います。高尾山の麓に住んで45年になる元小学校の美術専任教師の奥田さが子
さん著作の塗り絵ブックです。絵を描くのは苦手とか 描いてみたいけど、できるか
しら…と躊躇っている方でもお試しを。認知症予防や手先の機能訓練に効果的だ
そうです。お試しあれ!
奥田さんの草花の絵は高尾山中や登山道に咲いているような姿で、愛情がこもっ
ていて 写真とは違った味わいがあります。ヤマユリやホタルブクロ、タカオスミレ、
タチツボスミレなど24種のスケッチ画と塗り絵に、それぞれの解説やエッセーが添
えられています。クレヨン、水彩、色鉛筆いずれでも彩色できますので、私もこれか
ら挑戦してみようと思っています。
昨年の暮れには「四季の花」も刊行されています。どちらもA4サイズで1300円+
消費税で書店で販売されています。