陽だまりに肩寄せ合って待雪草
一月第三日曜日。大寒に入りましたが、幸いにも東京周辺では冷え
込みが緩んだ昨日今日。都薬用植物園のロックガーデンでは、スノ
ードロップがその名のように雪の雫のような花びらを開いていまし
た。まだ訪れる人の数少ない園内ですが、蠟梅と早咲きの紅梅は馥
郁(ふくいく)とした香りを漂わせていました。
スノードロップは原産地ヨーロッパからコーカサス山脈にかけては、
春を告げる花とされているそうです。寒中にも咲き香る花に出会
うと、心が弾んで!和名は待雪草。
一本の茎にひと雫の花を吊り下げ、日中は3枚の外花被が開いて
日没には閉じ、花径は1~2センチ。筒状の内側の花被に鮮やかな
緑色の斑点があり、ハートのマークに見えることもあるスノードロ
ップ。 同園では原産地中国系のいわゆる蠟梅も咲き始めていました。
花芯部が赤紫色で、満月蝋梅とか唐梅とも呼ばれるそうです。 上の左は素心蠟梅、右は満月蠟梅だと思うのですが、最近は
どちらも多様化しているそうです。 素心蠟梅はもう満開状態で、花の少ない時期に蝋細工のよう
な半透明のクリームイエローの花と香りに感謝です。スマホ
で撮影している女性とお互いに歓びを分け合いました。 園内のショップ「ふれあいガーデン草星舎」もまだ休業中で
したが、在庫の鉢植えに水遣りをするため、当番の女性がい
て、パンジーを2鉢とサンキライのリースを分けてもらいま
した。入口付近のプランターを見たら、蔓性植物に釣鐘型の
白い花が房咲きに。ネーム札には「天使の歌姫」と書かれて
おり、春咲きのクレマチスだとか。入荷したばかりだそうで
す。白い花冠の先が外側に反り返って、鐘の調べを漂わせて
いるような鉢でした。 夕方から気温が急降下してきて、明日は都内でも雪が積もる
との予報。年々、寒さが身に堪え、心身がうつ状態になりま
す。春よ来い!と伝えてよ、待雪草!