分水のせせらぎゆかしサクランボ 大型連休に入り、夏日の多かった4月も最後の日曜日に。 花
も緑も月日が経つのも早過ぎて、心が追いついていけない
この頃。
数日前、久しぶりに小川分水・彫刻の谷緑道を歩いてみると、
頭上にサクランボがもう赤々と輝いておりました。数年前、
歩道に差し掛かるように花をつけていた山桜のサクランボ
でしょうか?小川分水のせせらぎは、古くから親しまれてき
た童謡「春の小川はさらさら流る…」の情景を偲ばせて。
さらに分水路を下って行くと、木道に差し掛かるように赤紫
色の花房をたわわに下げた高木に出会いました。 何の花かしら?これまで出会ったことのない花でした。葉は
楕円形の小葉を対生させたハリエンジュ(ニセアカシア)に
似ていますが、樹形や幹肌は異なって見えました。ネット図
鑑で検索しても判明が付きませんでした。 イロハモミジも竹とんぼに似た翼果を沢山つけていました。
羽の付け根辺りに種を宿しており、種が熟してくると竹とん
ぼは風に乗って飛散、種をあちこちに運んで行きます。
植物の種族保存のメカニズムには驚くことばかりです。 ノバラも花盛りで、白い清楚な花にも蜂や小さな昆虫が蜜
を求めて忙しそう。彼らは蜜を求める一方で、花粉を媒介し
て、野バラの受粉をお手伝い。持ちつ持たれつなんですね。 野の花の開花が例年より半月から1カ月近くも早まってい
るので、次の日、玉川上水沿いへ。喜平橋から小金井橋近く
まで歩いてみました。
茜屋橋南岸に群生しているホウチャクソウ(宝鐸草)は、も
う花期が終わりかけていました。この付近は「小金井桜並
木復活計画」として、雑木の伐採が進んでホウチャクソウ
のような半日陰を好む野草が減少しつつあります。群生に
目を凝らしてやっと釣鐘型の花を提げた姿を撮ることがで
きました。例年なら大型連休明け頃が見頃なのに…。 小桜橋右岸のフタリシズカ(二人静)の群生も、数年前は
白い花穂を一対ずつ掲げた姿が辺り一面に見られたの
に、今年は5~6株くらいに減少してしまいました。 本当に残念ですが、対岸の右岸堤にはフタリシズカの群
生が残っておりやれやれ。でも花穂が一本のシングルが
多くて…野草界もシングル傾向かしら?