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忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.163 秋気漂う堤

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       曼珠沙華人生百年の世と云われ

   9月第三日曜日を迎えました。先週半ばから夏から秋へ季節が劇的に
   入れ替わり、彼岸花・曼珠沙華も早々と咲き始めました。
   
上水堤の樹下に開花している曼珠沙華の長い花蕊に、ノアザミらしき
   
綿毛が舞い降りて、ちょっと面白い瞬間に出会いました。
   先日
の厚生労働省の発表によると、明日の「敬老の日」時点で100歳以
   上の高齢者は6万9785人になる見込み。昨年より
20141人増え、この10
   年で倍増しており、“人生100年”の時代を
迎えたと報道されました。

   長寿は喜ぶべきことですが、医療・介護費の増大を考えると、現役世代
   の負担がより重くなります。天上に咲き、人の心を癒すと
云われる曼珠
   沙華に、複雑な思いを重ねました。

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     目下、上水堤は曼珠沙華の大小の群生が道灯りのよう。

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    旧小川水衛所跡で水路を覗き込んでいる人たちがいたので、近
    いてみたら、水路際に一群れの曼珠沙華が咲いていました。
    
元は芥揚げの柵に溜まった落葉やゴミなどを引き上げ、水切りなど
    をしたスペース辺りです。

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     喜平橋から下流右岸では、新涼の風と色を感じさせる雁草(りが
    ねそう)が開花。草丈は1㍍余り、葉腋の上部で多数に枝分かれし

    弓なりになった花柄の先端で、青紫色のユニークな花がユ
ラユラ。
    クマツヅラ科の多年草で山地に多いそうで、近隣で見
られるのは珍
    しい野草です。

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    上部に花弁が弓なりに2枚、サイドに2枚、下向きに大き目の花弁が
    1枚。花芯部から突き出した細長い雌雄の長い蕊も弓なり
にカーブ
    して、ゴンドラに似た姿にみえます。
    
下向きの花弁に絞りのような紋様があるのも特徴で、ゴムが焼けた
    ような異臭があるのが難点ですが、一度見たら忘れられな
い姿です。
    丸い蕾も愛らしい。

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   喜平橋から茜屋橋にかけて、水路を覆い尽すように繁茂している葛も、
   葉陰に赤紫の濃淡の花穂を沢山つけていました。猛暑で開
花が少し遅
   れていましたが、近年になく沢山の花をつけており、ま
すます勢力を伸
   ばす勢いです。

   秋の七草の一つで、マメ科の蔓性植物。円錐形の花房にはマメ科特有の
   蝶型の小花を下から上へ開花させ、淡い香りを漂わせて
います。

   古くからその根から採れる澱粉は葛粉として、菓子や惣菜に多用されて
   きたのも分かるほど繁茂しており、周辺の草木を衰退させてし
まいそう
   で、心配です。咲き終わった花が道々に落ちて…。

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by love-letter-to | 2018-09-16 22:24 | 折々通信 | Comments(0)