忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.171 晩秋に咲く花

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        行く秋や出会ひは宝思ひ出も
   11月第二日曜日。昨日今日の首都圏では、立冬に入ったとは思えない温暖
   
な陽射しに恵まれました。暖冬の兆しだと嬉しいけれど…。
   
木々の実が色づき、紅葉落葉の期から開花する花もあります。今秋は開花
   
が遅れぎみでしたが、鎌倉橋のたもとでは、シャクチリソバ(赤地利そば)
   
白い小花が開花。目立たない花ですが、雄蕊の葯がピンク色で、とても可憐
   
です。ここ数年、見逃すことが続いていたので、久しぶりの出会いです。
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   食用のソバと同じタデ科、インド北部および中国原産の多年草です。径5㍉
   
ほどの花は、5枚の白い萼と8本の雄蕊、花柱が3本に分かれた雌しべの基
   
部に8個の蜜腺があり、肉眼では見えませんが、数個の花が寄り集まって
   
咲いているそうです。

   その名の由来は茎の根元が赤いことにより、牧野富太郎博士が本草綱目
   
の「赤地利」にあたるとして命名したそうです。

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   中央公園付近の上水南岸では、久々にシシウドに出会ってびっくり!傘を
   
広げたような大きな散形花序に、白い小花を群がり咲かせるシシウドには、
   
日光や軽井沢などに出かけた折り、しばしば目にしたことがありましたが、
   
上水堤で出会ったのは初めてではないかしら。
   
草丈1㍍あまり、まだ“花笠”を開き始めたばかりの状態でしたが、八方に花
   
序を広げていました。
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   猪独活と書いてシシウド。植物図鑑によると、食用にするウド(独活=ウコギ
   
)とは違って、セリ科の越年草、又は多年草で、8~11月が開花期だそう
   す。多摩地域で自生しているのは珍しく、この地にいつ頃から棲息してき

   のかしら?開花する時期に再訪したいです。根は頭痛薬や、薬酒、風呂に

   れて用いることもあるとか。
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   シシウドの近くにシロダモの木が数本あり、葉陰にクリーム色の小花を付け
   
ているではありませんか!葉腋に小花を群がりつけるのが特徴で、花が全
   
開すると、細工の凝った花かんざしをつけているように見えます。
   
以前、鎌倉橋付近にシロダモの大木が多数植わっており、晩秋から初冬に
   けて、花を見つけるのを楽しみにしていましたが、伐採されたのか…。シロダ
   
モはクスノキ科の高木で、雌雄異株で雌の木の花だけが実になるそうです。
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   記録的な猛暑に加え、大型台風の直撃を受けて、上水沿いはまだ根こそぎ
   
倒れた木が目立ち、折れて垂れ下がったままの枝や幹で、下草も幼木も元
   
気がなく、ちょっと淋しい秋の暮れ。無法状態の下草の間で、フジバカマ(
   
)が数本、花を咲かせ初めていました。花期もかなり遅れて、花数もほんの
   
少し。倒木や折れた枝葉の片付けはまだ手つかず状態です。
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   例年ならフェンスにからまったり、下草の間で赤い実を揺らせているヒヨドリ
    
ジョウゴも、今秋はあまり目にしませんでした。植物は自然環境を量るセンサ
   
ーと云われます。ヒヨドリジョウゴのモビールが歩く先々で揺れていた日々も
   懐かしい晩秋です。
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by love-letter-to | 2018-11-11 22:57 | 折々通信 | Comments(0)