桜紅葉老樹の根元賑わせて
11月も半ばを過ぎ、第三日曜日に。今朝は少し緩みましたが、日増しに朝夕
の冷え込みが強くなってきました。所要で国立へ立ち寄ったら、大学通りの
桜並木の根元一面が赤や黄で錦絵みたいに。
桜紅葉は楓の紅葉よりも色彩が豊かで、一枚一枚違って本当に楽しい。立
ち止って見ている間にも、止めどなく、静心なく降って…。
玉川上水堤も目下、桜紅葉で賑わっています。ケヤキやクヌギ、シデ、樫な
どは茶褐色に。コナラは黄色に色づく中で、桜紅葉は赤から橙色、黄色のグ
ラデーションが見事です。 上は津田町3丁目アパートのツツジの生垣の上に降り注いだ桜紅葉。上水路
を歩くたびに拾って帰り、しばらく楽しみます。 津田塾大キャンパスの南側辺りを通りかかった時、私と同年輩の女性が防護
柵に寄りかかって、メモ用紙に鉛筆を走らせていました。何かしら…と近寄る
と、「あの白い花は何でしょうか?」と訊ねられました。
柵の根元付近に草丈10㌢前後のマヤランが7~8株、まだ花を咲かせていま
した。「マヤランではないでしょうか?」「やっぱり…。でも、マヤランは夏頃に
咲きますよね」と、その方もマヤランのことはよくご存じのようでした。
「どういう訳か、この付近で9月半ば過ぎにもマヤランが咲いていました」と、
二人でしばらく晩秋に開花しているマヤランを観察しました。
辺りの枯草中で白磁色のマヤランは、何とも頼りない感じでしたが、「楚々と
した姿が素敵!」「夏に見かけるマヤランより透明感がありますね」などと、お
しゃべりを。その方はカメラを持参してなかったので、持ち合わせの紙片にス
ケッチをしていたそうです。 中央公園の公孫樹並木は、かなり黄葉が進んでいましたが、まだ緑を残した
木もあって、黄金色に輝くのは来週半ば過ぎ、丁度、勤労感謝の日から始まる
3連休あたりではないでしょうか。