金銀杏むかし暮らした団地街
11月最後の日曜日を迎え、初雪積雪の便りも届くようになりました。各地
とも1カ月以上も遅く、観測史上最も遅いそうで、東京近郊の紅葉黄葉も
そろそろ見頃に。
本日、小平団地街を通りかかったら、街区を横断する道路沿いの銀杏並木
が金色に輝いて、かつて暮らしていた時代が思い出されました。新設早々
に入居したのはかれこれ45年前。当時はあかしあ通りもまだ開通してなく、
団地は“陸の孤島”状態でしたが、乳幼児を抱えた若いサラリーマン世帯が
殆どでした。路上も芝生も、街区公園も幼い子供の声で沸き返って…。 その当時から銀杏並木は晩秋になると、金色に染まり、銀杏の実がポト
ポトと落ち、特有の匂いを放っていました。
現在は高齢者の一人暮らしが1800世帯の3分の1以上、敷地の一角に有
料老人ホームが建設されるそうです。団地北側の商店街もシャッター街
になって、かつての賑わいは幻に。 今月に入っても、日中は10月半ば頃の気温が続いているせいか、国分寺
駅南口近くの殿ヶ谷戸庭園もまだ薄紅葉状態。昨年の今頃は真っ赤な緞
帳を提げたように、崖線を彩っていましたが、緑を残したイロハモミジが
目立ちました。もう雪吊りが施され、冬の準備は進んでいるのに。 湧水池周辺は師走の花ツワブキが満開でした。「戦時中、庭のツワブキを
食べたことがある」「エッツ!ツワブキもたべられるの!」と、おしゃべりを
しながら散策をしているシニア女性グループも。私も生家でツワブキが食
用になると聞いたことがありましたが、祖父が植えたツワブキを食べるこ
とはありませんでした。 数日前、天神町1丁目付近を通りかかったら、農家の敷地内で淡いピンクの
花をつけた冬桜が満開でした。チラホラ咲いている冬桜は見かけたことが
ありますが、かなりの大木いっぱいに開花している桜に出会うのは初めて
です。樹高4~5㍍、道路にはみ出すほど枝も張っていました。通りがかりの
人が盛んにスマホやカメラで撮影しておりました。 この農家の若奥さんらしき女性は「毎年、春と同じように咲きます。年に3度
も咲くこともある」と話しておりました。ソメイヨシノより花は小さく、色はピ
ンクがかっておりました。開花期は1週間ぐらいだそうです。母屋の庭先には
八重の冬桜もあり、もう咲き終わりかけているとのことでした。
下草の中にヒメオドリコソウが春先と同じくらい開花しているのも目にしまし
た。モンシロチョウや黄蝶もまだ見かけます。温かいのは大歓迎ですが…地
球温暖化の影響で、北極や南極の氷山も溶けると、想定外の異変があるの
ではないか…と。