紫木蓮千を超す花大合掌
稀勢の里の劇的な優勝で春場所も幕を閉じましたが、冷たい雨
や所によっては雪が降り、桜の開花は遅々としています。この
時期に降る雪は名残り雪と呼ばれるそうですね。この名残り雪
で、登山講習会に参加していた高校生が雪崩に襲われ、痛まし
い死傷事故が起きてしまいました。
小平団地東門辺りに聳えている木蓮(紫木蓮)の大木も、千を超
すと思われる花を早々と開花させながら、寒空に震えていまし
た。それにしても寒い!

木蓮は辛夷と違って6枚の花びらを全開させず、合掌した手の
ような姿を保って咲いています。蘭の花に似ているので古くは
木蘭(もくらん)と呼ばれ、その後、蓮の花にも似ているとかで
木蓮と呼ばれるようになったそうです。白い花をつける白木蓮
はモクレンの仲間ですが、木蓮(紫木蓮)とは別種だとか。

私の記憶だと小平団地の入居が始まって52~53年、その当時、
この紫木蓮が植えられとしたら、樹齢はそれ以上でしょう。
樹木図鑑などによると、紫木蓮の樹高は通常3~5㍍で、そん
なに大木にならないので、庭木や街路樹として好まれるそうで
すが、同団地の紫木蓮は現在、10~15㍍。5階建て団地の最上
階を超しています。樹形も素晴らしい紫木蓮です。

この紫木蓮の近くで菜の花も花盛り。寒戻りに耐えて。気温が
低い方が花は長持ちしますが、昨日今日は真冬並みの寒さで、
風も冷たくって、酷な春です。明日からは気温が上がって、桜
の開花も一気に進むことでしょうが、気が揉める候でも。

小平団地の西側、あかしあ通り沿いには毎年、3月半ばに開花
する桜があります。大島桜(オオシマザクラ)と寒緋桜(カン
ヒザクラ)との交雑種・大寒桜ではないかと思われるのですが、
今春も早々と咲いて、数日前にはもう散り始めていました。

染井吉野よりピンクが濃いめの可憐な花をつけます。