忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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2018年 03月 11日 ( 1 )

折々通信No.136 あの日から7年

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      言葉には尽せぬ思ひ木五倍子(きぶし)咲く

   三月第二日曜日というより、「3・11」。未曽有の大震災・巨大津波に
   
加えて福島第一原発事故を経験。あの日から7年の月日が経ちま
   
した。繰り返される報道では防潮堤建設や鉄道・道路の復旧、土地
   
の嵩上げ・区画整理などハード面の整備は進んでいるとされる一
   
方、まだ避難生活を続けている人が7万2000人以上も。

   原発の廃炉作業はまだ緒についたばかりで、避難指示制限が解除
   
された地域でも、戻りたくても住宅再建の目途が立たず、暮らして
   
行く上で必要な地域の再生は程遠い…と。言葉に尽せぬ思いが伝
   
わってきて、居ても立ってもいられる気持ちで上水路へ。
   
数日前までの真冬並みの寒さが一気に緩んだせいか、小松橋付近
   
ではキブシが早々と細長い花穂を揺らせていました。

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   キブシは果実に含まれるタンニンが、黒色染料の五倍子(ぶし)の
   
代用になるところから和名は木五倍子と書いてキブシ。藤に似た
   
花穂からキフジとも呼ばれるそうです。7年ほど前には腰丈くらい
   
の若木でしたが、成長が早く、3㍍を超して花房を沢山提げていま
   
した。
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   一位橋~桜橋間の自生野草観察ゾーンでは、落葉の間からアマナ
   
もラッパ型の花を開いて、春が来たよ!と。
   
淡いピンクの花径は3㌢ぐらい、草丈は5~6㌢。地面すれすれに開
   
花しているので、目立ちにくいのですが、6枚の花びらの裏側に赤
   
紫色のストライプが入っており、開花するとストライプがうっすらと
   
透けて見えるのが何ともお洒落です。例年並みの開花です。
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   ユリ科チューリップの仲間で、地下の球根(鱗茎)が甘くて食べられ
   
ることから甘菜と命名されたそうです。陽が陰ると花を閉じてしま
   
うので、晴天の日でないと見つけるのは困難です。周囲の野草が
   びて来る頃には消えてしまう、春のエフェメラルの一種です。
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   玉川上水と新堀用水の路肩では、カンスゲ(寒菅)も纏のような花
   
穂を掲げて、威勢よくワッショイ、ワッショイとばかりに。
   
山地の樹下に生える多年草で、冬でも青々とした葉を茂らせてい
   
るので、寒菅と。
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   春先に花茎を伸ばし、先端のヒラヒラした薄黄緑の穂が雄小穂で、
   
その下部に褐色あるいは黄褐色の雌小穂をつけているのですが、
   
雄小穂に比べて貧弱で目立ちません。雌小穂は長さ1~2㌢ぐらい
   
でしょうか。
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   堤のあちこちで、クサボケも朱赤の豆ランプを灯し始めました。名
   
前に“クサ”とつき、草程度の背丈ですが、バラ科の低木で、叢状に
   
出る枝はよく分岐して、地面を這ったり、斜めに立ち上がって繁殖
   
するそうです。

   2~3週間後には辺りを赤く染めるほど、沢山の花を楽しませてくれ
   
るでしょう。寒さが厳しく長かった今冬ですが、寒さに耐えていた分、
   
開花スピードがアップしてきたのを感じた2018年3月11日。自然の力
   って凄いですね。

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   上の左は大震災発生数日後、新聞に掲載された被災地の写真で、雪
   の降りしきる瓦礫の中を、僧侶が裸足で合掌しながら歩いている姿
   に感銘を受けました。まだ収容されてない遺体の冥福を祈っている
   のでしようか。
   右は発生から12日目、気仙沼海岸を訪ねた埼玉県在住のカメラマン
   が撮った画像です。たどり着くのに一昼夜かかったと聞いております。
   東日本大震災の記憶を風化させないために、マイファイルに保存して
   ある2枚です。


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by love-letter-to | 2018-03-11 22:25 | 折々通信 | Comments(0)