忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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2018年 03月 18日 ( 1 )

折々通信No.137 春一気

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        片栗の小さな群落希望の灯

   弥生三月も第三日曜日を迎えました。昨日、東京でもソメイヨシ
   
ノの開花が伝えられ、異例の速さで春が進んでいます。先週来、
   
気温の高い日が続いてシュンラン、カタクリ、レンギョウ、コブシ、
   
モクレン、ユキヤナギなどなど一気に開花して、地球環境の異変
   
も感じています。

   玉川上水・茜屋橋下流左岸でカタクリの小さな群落が今春も、ほ
   
ぼ暦通りに開花してホッとしました。崩落が進んでいる崖っぷち
   
に、かろうじて留まり、俯き加減に花びらを翻らせている姿には、
   
「来春も」と願わずにはいられません。
   
二輪のカタクリのうち一輪は開花寸前で、下向きの蕾の先を解き
   
かけていました。

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   カタクリはユリ科の根茎植物で、種からも発芽するそうですが、
    
地中深いところにある鱗茎から葉が一枚出た後、7~8年もかけ
   て
二枚目の葉が出揃うと花をつけます。迷彩模様の葉も独特!
   
春のお彼岸頃の陽射しと気温が開花に適し、雑木林が葉を茂ら
   
す頃には、姿を消して、翌春まで休眠するそうです。そのためス
   プリングエフェメラル(春のはかな
い命)だと。

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   嬉しいことにカタクリの近くには、この付近では希少な山野草キク
   
ザキイチゲが例年になく沢山咲いていました。
   
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、菊に似た葉をつけた茎に
   
花を一輪つけることから菊咲一華と。白い花と薄紫の花をつけた
   
キクザキイチゲも、早春の淡い命スプリングエフェメラルです。

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   白い花も薄紫色も花びらに見えるのは萼片で、薄紫の萼片は少し
    
縮れています。花冠は4~5㌢前後です。
   
ことに白の菊咲一華は、今にも崩れ落ちそうな崖っぷちに群生し
   
ており、先行きが危ぶまれます。安全な場所に移植できないもの
   
でしょうか?

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   1.5キロほど上流の小松橋~鷹の橋にかけては、落葉を掻き分け
   
てシュンランの花が立ち上がってきました。
   
日本を代表する野生ランで、北海道から九州にかけて広く分布し
   
ているそうですが、武蔵野の雑木林にも古くから自生して、春を
   
告げてきました。

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   茂らせた葉や落葉と同系色で目立ち難いけど、花茎が伸びるに
   
つれて、淡い黄緑色の下唇弁に濃紅色を刷いた花があちこちに。
   
シュンランも上水堤では日当たりのいい崖っぷちに自生している
   
株が多く、壁面の崩落につれ減少しています。
   
「そこは危ないよ」と声を掛けてやりたくなります。

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    津田塾キャンパス南側の堤ではタチツボスミレも咲き始めまし
    
た。まだポツリポツリですが、細い花首をもたげて薄紫の花を。
     
スミレって意外とタフで、古木の根っこや石積みの用水壁の隙
     
間にも、転々としてマイホームに。
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   スミレが点在している辺りで、繁茂しているハランの根元付近
    
を覗いてみたら、ハランの花が開花寸前でした。
   
地上には姿を見せないけれど、王冠のような形で八角の独特
    
な花をつけます。ニホンオカトビムシの媒介で実も結ぶとか!
    
10年ほど前、友人に教えてもらうまで、年中青々とした葉を密
    
集させているハランが、花をつけることを知りませんでした。

   村岡桃花さんや成田緑夢選手、新田佳浩選手が金メダルに輝
   
いた平昌パラリンピックも今日で閉幕。不屈の闘志と猛練習の
   
姿に打たれた10日間。三選手が口にしていた「自分に勝つ」と
   
いう言葉は、今の私に最も響く言葉です。明日から気温が低下
   して不順な天候が続くそうで、開花した野の花にも頑張れと!

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by love-letter-to | 2018-03-18 19:42 | 折々通信 | Comments(0)