忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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カテゴリ:折々通信( 168 )

折々通信No.167 風禍跡

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       上水路ちょっと見ぬ間に茅すすき

   10月も半ばにさしかかり、第二日曜日に。先月から今月かけて台風が
   相次いで、上水散歩も滞りがちという
より、さぼりがちでした。久しぶ
   りに桜橋から鎌倉橋に
向かって歩いてみたら、南岸堤の自生野草観察
   ゾーン
は笹類が人の背丈を越し、歩道部分も芒やカモガヤ、ノガリヤス、
   カゼグサなどが生い茂って、玉川上水開
削以前の原野に戻ったみたい
   でした。

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   猛暑続きで草丈が異常に伸びた上に、天候不順が続いて草刈り作業も
   滞っているようです。
数年前まではノハラアザミやヤマシロギク、ノコン
   ギ
(野紺菊)、ユウガギク(柚香菊)などの清楚な花も笹類や茅芒に席巻
   されて、淋しさが募ります。
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   ジャングル状態の堤で、丈高のアキノノゲシ(秋の野芥子)の花がまだ
   チラホラ。キク科の1~2年草で、草
丈が1~1.5㍍もあるので、倒れかか
   るようにして上
部に数輪の頭花を。
   
単にノゲシ(野芥子)といえば、春咲きで鮮やかな黄色の頭花をつけま
   すが、アキノノゲシの頭花は淡い
クリーム色です。
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   茂みのヘリにはカラスノゴマ(烏の胡麻)も。3050㌢丈の赤味を帯び
   た茎の葉腋から花柄を出し、俯き
に黄色の5弁花を。莢果が胡麻ににて
   いることから、
その名前が付けられたアオイ科の一年草。以前は群生が
   見られたのですが…。
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   商大橋から左岸へ渡ってびっくり!コナラの大木が頭上4~5㍍の高さ
   でへし折れて、今にも落っこちて
きそうな姿に!真っ逆さまに折れた上
   部の葉は、褐
色に変色して痛々しい姿です。路上には注意を促す黄色の
   テープが張られていましたが、凄い光景です。
   
相次いだ台風による被害の大きさに、ショックを受けました。
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       上は折れた傷口付近と本幹部分です。
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   根こそぎ倒れて、境界柵もなぎ倒されていたすさまじい姿。
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   鎌倉橋までの両岸には、古木や大小の木々が横倒しになったり、水路
   に倒れかかったり。日本列島を縦断
した台風21号、24号、25号で、各地
   の名木や神木
が被害にあったと伝えられていますが、玉川上水堤の巨
   木、古木の被害もかなり大きいです。
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   倒木の無残な姿に手向けるように、ノコンギクかしら、薄紫色の清楚な
   花が二三輪。上水の自然と歴史的景
観を次代に受け継いで行くのは、難
   しいけれど…今回
の危害も教訓に保護活動と整備作業を急いで欲しい
   
です。
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by love-letter-to | 2018-10-14 23:41 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.166 神無月

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       月日経つ速さしみじみ神無月

   もう10月!なのに今日の暑さたるや!東京都内で32℃を記録!
   それにしても今秋は西日本豪雨や
大型台風、北海道・胆振地方を中
   心とした震度7強の大
地震など、甚大な災禍が相次ぎました。気温の
   アップ
ダウンも激しく、先週、やっと小金井公園みんなの広場コスモス
   畑へ。例年より花が小さく、少な目に感じら
れました。
   
一回りして見ると、畑を囲ったロープの支柱に麦藁帽子が!置き忘れ
   たのか、拾った方が支柱に掛けて立
ち去ったのか…。ドラマの一シーン
   みたいな写真に。

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   コスモスはメキシコの高原地帯原産で、日本には江戸時代末期に種子
   が伝わったそうですが、明治9年(1876)、
美術学校教師として来日した
   芸術家ラグーザがイタ
リアから種子を持参してきたことから、本格的に
   広まっ
たといわれています。
   
日本の情緒にぴったりの花として、日本で品種改良が進みましたが、猛
   暑の影響で今秋のコスモスは開花が
遅く、花数も少ないそうです。のコ
   スモスにとっても、今
夏は苛酷だったみたい。上は最も普及しているベル  
   サ
イユとピコティ種()
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   コスモス畑の回りのロープは赤トンボの“止まり木”のようで、入れ替
   わり立ち代わり赤トンボが羽を休めに
訪れていました。
   
今月1314日は同公園の「コスモスまつり」が開かれ、コスモスに因んだ
   イベントや摘み取りもできるそうです。
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   西門近くのキバナコスモス畑では、ツマグロヒョウモン蝶雌雄が盛ん
   に訪れていました。写真は雄です。雌雄
とも翅に豹柄の紋があり、雌は
   翅の先の黒い部分が
広めです。

   10月は時雨月とか木の葉月とも呼ばれますが、カレンダーも残り3枚に
   なると、月日の経つ速さに心が追
いついて行けず、心許なくなります。

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by love-letter-to | 2018-10-07 20:54 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.165 台風裡につき

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      今台風(24)予報違わず列島縦断 

   9月最後の日曜日の今宵、台風24号が東海地方を通過中だそうです
   が、関東地方も先ほどから雨風が強まっており
ます。首都圏の鉄道は
   午後8時過ぎから順次運行を停止。
   
明日の朝にかけて記録的な強風と豪雨に警戒するよう、繰り返し報道
   されています。

   上は数日ぶりに秋空が広がった一昨日9月28日に、自宅付近の路上で
   拾った枳殻(カラタチ)の実と花梨(カリン)と柿
の実です。

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   カラタチはミカン科の落葉低木ですが、この実をつけていた木は
   高さ4~5㍍もあり、ゴルフボール大の実を鈴生りに
付けていました。
   
北原白秋の詩に「からたちも秋はみのるよ。まろいまろい金のたま
   だよ」と詠まれているように。

   目下、雨風の音が増幅されて、部屋の中にいても落ち着けない状態
   です。
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by love-letter-to | 2018-09-30 23:29 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.164 秋分の日を迎えて

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       萩揺るる寄せては返す波のごと

   9月第三日曜の今日は秋分の日、秋彼岸の中日で、墓参日和でしたが、
   このところ気温のアップダウンが激しく、11月上旬
並みに寒い日もあり
   ました。
   
身体が気温差について行けなくて、時の経つ速さに心も追いついて行
   けない感じです。昨日、上水堤を歩いたら、彼岸花は
前日の雨で倒れか
   かり、花も萎れかかって哀れな姿に。道々で
出会う萩は忙しなく揺れ…。
   レンズを向けていると、船酔い
気分になってしまいました。

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   久右衛門橋から鷹の橋にかけては、葉が楕円形で丸いマルバハギが
   多く見られます。ユラユラ波打つ萩の小さな花に、シジ
ミ蝶がアタック
   を繰り返しており、止まった一瞬をキャッチする
ことができました。ヤマ
   トシジミでしょうか?
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   「もしかして?」と、足を止めたのは鎌倉橋下流50㍍ほどの左岸。緩
   く傾斜した法面に“幻の蘭”と呼ばれるマヤランらしき姿が!
   
ここ5~6年、久右衛門橋下流左岸の境界柵の足元に沿ってマヤラン
   の群生が見られましたが、減少してまさに幻寸前でした
が、新たな群
   生地が見つかって良かった!10数本くらいづつ
2~3カ所に群生が見
   受けられました。開花期は終わりに近い
ようでした。
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   茎丈は1520㌢、上部にシンビジウムに似た唇弁花を2~3輪つけて
   いますが、周囲の枯れ枝や土の色と見極めがつき
にくく、目に止まっ
   たのはラッキーとしか言いようがありませ
ん。神戸市近郊の摩耶山で
   日本で最初に発見され、 1879
に採られた標本をもとに1904年(明
   治37)牧野富太郎博士
により命名された南方系の無葉ランです。
   
梅雨明け頃に開花することが多いけど、今夏は異常続きでしたから、
   マヤランの開花期もこの時期になったみたい。
来年も見られますよう
   にと祈りつつ…。
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   夏と秋の分かれ目とされる「秋分の日」の今日、所用で出かけた先で、
   街路のヤマボウシ(山法師)に紅く熟れた実を見
つけました。初夏に白
   い4弁の花を空に向かって開花させる
ヤマボウシ。白い菱状の花弁に
   見えるのは総苞で、中心部
の球形の花穂の集合体が坊主頭に見えるこ
   とから山法師
の和名に。その坊主頭がピンポン玉くらいの大きさ実にな
   
り葉陰に。
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   果皮に亀甲紋様がある実は、熟し始めた頃は上向きに着き、紅く熟れ
   るに従って下向きに垂れるそうです。草木は秋冬
に向けて着々と備え
   を。北海道旭岳では例年より5日も早
く初冠雪がみられたそうです。
   明日は仲秋の名月の日ですが、生憎の天候のようで…。
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by love-letter-to | 2018-09-23 19:41 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.163 秋気漂う堤

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       曼珠沙華人生百年の世と云われ

   9月第三日曜日を迎えました。先週半ばから夏から秋へ季節が劇的に
   入れ替わり、彼岸花・曼珠沙華も早々と咲き始めました。
   
上水堤の樹下に開花している曼珠沙華の長い花蕊に、ノアザミらしき
   
綿毛が舞い降りて、ちょっと面白い瞬間に出会いました。
   先日
の厚生労働省の発表によると、明日の「敬老の日」時点で100歳以
   上の高齢者は6万9785人になる見込み。昨年より
20141人増え、この10
   年で倍増しており、“人生100年”の時代を
迎えたと報道されました。

   長寿は喜ぶべきことですが、医療・介護費の増大を考えると、現役世代
   の負担がより重くなります。天上に咲き、人の心を癒すと
云われる曼珠
   沙華に、複雑な思いを重ねました。

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     目下、上水堤は曼珠沙華の大小の群生が道灯りのよう。

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    旧小川水衛所跡で水路を覗き込んでいる人たちがいたので、近
    いてみたら、水路際に一群れの曼珠沙華が咲いていました。
    
元は芥揚げの柵に溜まった落葉やゴミなどを引き上げ、水切りなど
    をしたスペース辺りです。

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     喜平橋から下流右岸では、新涼の風と色を感じさせる雁草(りが
    ねそう)が開花。草丈は1㍍余り、葉腋の上部で多数に枝分かれし

    弓なりになった花柄の先端で、青紫色のユニークな花がユ
ラユラ。
    クマツヅラ科の多年草で山地に多いそうで、近隣で見
られるのは珍
    しい野草です。

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    上部に花弁が弓なりに2枚、サイドに2枚、下向きに大き目の花弁が
    1枚。花芯部から突き出した細長い雌雄の長い蕊も弓なり
にカーブ
    して、ゴンドラに似た姿にみえます。
    
下向きの花弁に絞りのような紋様があるのも特徴で、ゴムが焼けた
    ような異臭があるのが難点ですが、一度見たら忘れられな
い姿です。
    丸い蕾も愛らしい。

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   喜平橋から茜屋橋にかけて、水路を覆い尽すように繁茂している葛も、
   葉陰に赤紫の濃淡の花穂を沢山つけていました。猛暑で開
花が少し遅
   れていましたが、近年になく沢山の花をつけており、ま
すます勢力を伸
   ばす勢いです。

   秋の七草の一つで、マメ科の蔓性植物。円錐形の花房にはマメ科特有の
   蝶型の小花を下から上へ開花させ、淡い香りを漂わせて
います。

   古くからその根から採れる澱粉は葛粉として、菓子や惣菜に多用されて
   きたのも分かるほど繁茂しており、周辺の草木を衰退させてし
まいそう
   で、心配です。咲き終わった花が道々に落ちて…。

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by love-letter-to | 2018-09-16 22:24 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.162 九九の日に

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      九九の日や色づく稲穂風渡る

   今日9月9日は重陽の節供。旧来の祭日であった五節句の最後を締め
   くくる節供で、九が重なるこの日は中国の重日思想から、お
目出度い
   一日とされてきたとか。菊節供とも呼ばれますが、先週
は相次ぐ自然
   災害に落ち込む一週間でした。

   関西空港が浸水するなど甚大な被害をもたらせた台風21号直撃に続
   いて、最大震度7が観測された北海道・胆振地方大地震に言
葉を失いま
   した。
   
近年は災害が巨大化していると憂える日々、近隣の東京学芸大構内に
   ある教材植物園に足を向けてみたら、稲穂が黄金色に…。

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   同植物園の散策は自由で、親子連れや散歩者に出会います。果樹
   からミンミンゼミやツクツクボウシの声も絶え間なく、住宅街に
近接
   した緑地の心地よさを。
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   時折りバッタが飛び跳ね、シオカラトンボが尾の先をチョンチョンと、
   稲の根元を流れる水に浸けていました。雌の産卵行動かしら。
雌雄が
   尾をからませドッキングしているシーンにも出会いました。
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   牧歌的な園内の一角では山羊が2頭のんびりと草を食んでいました。
   市街地で山羊を飼う効用、グランドカバーに適した植栽などに
ついて
   実験をしているとか。
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   トマトやナス、キュウリなどを栽培している菜園の端っこで、ニラが
   を咲かせていました。6弁の花びらからなる花冠は5ミリ前後で、
20数
   個の花が茎の頂部で散房状に。ニラ臭からは信じられないほ
ど清楚な
   姿です。
平安末期頃から盛んに栽培されるようになったそうで、万葉集
   に
は”久々美良”として登場し、この“みら”がなまって、“にら(韮)”となっ
   たという説もあります。
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   芝生地にはベンチも。アップルミントや金色コスモスが蝶や昆虫を
   び寄せていました。
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by love-letter-to | 2018-09-09 20:47 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.161 涼新た

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      涼新た返信のなき友思ふ

   過去に経験したことのない猛暑や豪雨災害の続いた8月も終わり、
   
9月最初の日曜日を迎えました。昨夜までの蒸し暑さから一転して、
   
ひんやりとした雨が降り、庭木も鉢植えも生き返ったような表情に。

   「猛暑が一段落したら、お見舞いに」と、約束していた友人に電話を
   
したのですが、呼び出し音が繰り返されるばかり。1カ月ほどご無沙
   
汰していた間に、予測以上に悪化したのかしら…。 同年齢の方の訃
   
報が相次いだ心許ない夏でもありました。

   上は数日前、上水堤の喜平橋~茜屋橋を歩いた時に撮ったセンニン
   
ソウ(仙人草)。純白の花が涼味を感じさせてくれます。

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   命に危険な暑さとまで繰り返し報道された今夏。東京都内でも真夏
   
日、猛暑日が2カ月も続き、路上の雑草の類もぐったり。立ち枯れも
   立ちましたが、クズ()、ヘクソカズラ(屁糞蔓)、ヤブガラシ(
枯し)
   ノブドウ(野葡萄)、蔦類など蔓性植物は元気でした。

   仙人草もキンポウゲ科の蔓性植物で、白い4弁の花のように見えま
   
すが、花弁ではなく4枚とも萼片です。周囲の草木にからまって、高
   
木も覆い尽くすほど勢力旺盛です。

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   葛の蔓にアオバハゴロモ(青羽羽衣)が2匹、追いかけっこをしてい
    
ました。その名のように美しい薄緑色で、羽は半透明。一見、全く静
   
止しているようにみえますが、体長1㌢足らずの頭部に眼を凝らす
   
と、口や四肢も動かしてヒョンと飛び去ります。

   カメムシ目アオバハゴロモ科に属する昆虫で、ミカンなどの柑橘類、
   
お茶の木、ツバキ類、アジサイ、ダリア、クレマチス、ハーブ類にも寄
   
生して、害を及ぼすそうです。

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   近くのフヨウ(芙蓉)の葉がレース編みのようにスケスケになっていたのも、
   アオバ
ハゴロモの仕業かしら?
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   アズマザサかアズマネザサの葉に、ツマグロヒョウモン蝶の雄が止
   
まったり、飛び去る行動を何回も繰り返していました。キバナコスモ
   
スがお気に入りの蝶ですが、猛暑で花が少ないので気の毒みたい。
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   今日は雨が上がったら上水堤を歩いてみたいと思いつつ、大気の
   
状態が不安定で、断続的に降る雨に、落ち着かない一日を過ごして
   
しまいました。上は先月末に商大橋付近で見かけたヤマトシジミの
   
カップルです。シジミチョウにはこの夏もよく出会いました。

   明日からも大気の状態が不安定で、台風21号も接近中。新涼の上水
   
堤を楽しめるのはまだ先になりそうです。

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by love-letter-to | 2018-09-02 21:15 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.160 秋暑し

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       みんみんも切なく聞こゆ秋暑し

   八月も残り5日、最後の日曜日に。四国から近畿東海地方に記録的
   な豪雨と強風
災害をもたらせた台風1920号が去った後、また危険
   レベルの猛暑
が再燃!昨日 今日の焼け付く暑さには、上水木立で
   鳴くミンミンゼ
ミの声も悲鳴に聞こえて…。足元に張り出した木立
   の根に何度も足
を取られて、転びそうになりました。もうよれよれ
   の私です。

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     近くのノブドウの蔓に蝉の抜け殻も。
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   今夏の猛暑で下草も伸び放題のせいか、ツリガネニンジン〔釣鐘人
   
参〕も草丈が伸びすぎて倒れかかっている姿ばかり。本来なら釣鐘
   
型の可憐な花を5~6輪づつ、段咲きになっている姿を見せてくれる
   
のですが…。
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   周囲の草薮に埋もれがちで、2~3個の釣鐘型の花をキャッチするの
   
がやっと。地球は気候の変動期に入っているそうで、草木や蝉、蝶類、
   
昆虫たちも酷な平成最後の夏。9月末くらいまで秋暑しが続くとか。
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   喜平橋から茜屋橋にかけての上水堤は、ことにクズ〔葛〕が立木を覆
   
い尽くして、水路の姿も一変しています。例年ならユリ科のツルボが
   
淡いピンクの花穂を掲げて迎えてくれるのですが、クズに席巻され
   
て…境界柵の足元付近にやっと数本の花穂を見つけました。
   
公家が宮中に参内するとき使用した傘に似ていることから、別名は
   
参内傘〔さんだいがさ〕。参内傘の行列を再び見たいものです。
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   本日午後は小金井宮地楽器ホール〔武蔵小金井駅南口〕で開催され
   
た「Summer Joint Concert」で、 Miyabi作詞・村松崇継作曲「いのちの
   
歌」、シューマン作曲「流浪の民」などのコーラスを聞いて、暑気払いを。
   もう10年近く、毎年夏の終わりに開かれてきたコーラス団体のジ
ョイント
   コンサートです。

   小平市内の「混声合唱団ミモザ」やオープンガーデン柴山のオーナー
   
でもあるピアニストの柴山たづ子さんが指導している「プロティア・コー
   
ラス」&「松ヶ丘女声合唱団メゾフォルテ」他、6団体によるコンサート
   酷暑も忘れさせてくれました。暑さの闘いももう一息!百日紅のよ
うに
   あれと!

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   上は小金井市にお住まいの旧知・三澤洸さんが、小金井公園ラジオ
   体操会の時に撮影したサルスベリ(百日紅)の大木です。
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by love-letter-to | 2018-08-26 23:20 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.159 今朝の秋

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       野の花を訪ねてみたく今朝の秋

   長く厳しかった猛暑から劇的に解放されて迎えた八月第三日曜日。
   
雨戸を開けると、心地よい風が部屋の隅々まで流れ込んで来て、久
   にエアコンなしでも朝食をとることができました。
   
水道の蛇口から流れ出る水もひんやり。洗顔化粧もそこそこに玉川
   水堤へ。桜橋付近の上水堤のフェンスの内側は、草刈りがされてい
まし
   たが、歩道部分の下草は背丈に余るほど伸びていました。
   たしか
桜橋下流にあったはず…と、茂みを覗きこんだらキツネノカミソ
   リが
7~8株に朱赤色の花を咲かせていました。

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   ほっそりした6枚の花びらが剃刀のようで、キツネのとがった口元に
   
似ていることから。キツネノカミソリ〔狐の剃刀〕の名前の由来とされ
   
ています。晩夏から秋口に開花するヒガンバナ科の仲間です。彼岸花
   
と同じく葉は春に茂らせ、葉が消えてから花を咲かせます。

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   近くにツリガネニンジンもあったはずですが、見当たらなくて残念!
    
でも、晩春から初夏にかけて見られることの多いニガナがほっそりと
   
した花茎に、黄色の小花を揺らせていました。異常気象のせいかしら。
   
5弁花に見えますが、その一枚一枚が舌状花で、キク科の多年草。茎
   葉に苦味のある乳液を含むので、ニガナ(苦菜)の名前に。苦いけ
れど
   食用になるそうです。

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   桜橋~商大橋にかけての自生野草観察ゾーンは、ジャングル状態で
    
この時期に見られる花々が埋もれてしまって、近づけません。
   
ワレモコウ〔吾亦紅〕がわずかに咲いていました。周囲の草丈と競う
   
ように伸びて、甲信越の高原で見るような風情はありませんが、カ
   セル状の花穂は秋の色。
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   ワレモコウの花穂は穂状に小花が密生したもので、各小花には萼片
    
が4個あり、花弁はない。
    
ルーペで観察するとその細やかな美しさに惚れ惚れします。
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   商大橋のたもとにナツズイセン〔夏水仙〕が一茎咲いていました。淡
   ピンクの花が涼しげです。人里近くの山野、草地、道端などに自生。
   
スイセンの仲間ではなく、キツネのカミソリと同じヒガンバナ科で花
    
の姿はそっくりさん。
    
葉がスイセンのの葉と似ており、夏に花を咲かせるのでこの名前に。
   
学名はリコリス・スクアミゲラだそうです。
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   足元にはまだ青いドングリが袴をつけたまま、落ちているのも目につ
   
きました。チョキリムシの仕業か、数日前の強風のせいでしょうか…。
   
秋はそこまでやってきていますが、また猛暑がリターンするとの予報
    
です。
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by love-letter-to | 2018-08-19 20:45 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.158 秋立ちて

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       女郎花風の間に間に沢の音

  立秋も過ぎて八月第二日曜日を迎えました。相変わらず日中は猛暑で
  
も、日没が早まって、朝晩は秋の風を感じることがあります。
  
「山の日」休日の昨日、あきる野市養沢に昨夏オープンした「苔庵:コケ
  
アカフェ&クラフト」を訪ねました。武蔵五日市駅から上養沢行きのバス
  
2030分、養沢川沿いの木和田平(きわんだいら)集落の空き家を
  生して、カフェとクラフトや木工体験、苔の観察とウォーキングなどを

  画運営しています。

  晴れたり曇ったり湿度の高い一日でしたが、オーナーの上垣智弘さんは
  
「市街地より3~5℃くらい気温は低め」とのこと。付近の空き地で女郎
  
(オミナエシ)が風に揺れ、沢の音が心地よく伝わってきました。

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  養沢には古代大和朝廷の日本武尊(ヤマトタケル)が東征で、御岳山に
  
立ち寄ったとき、兵士たちが疲れを訴えたので、この沢の水を飲ませた
  
ところ、元気を回復したという言い伝えが残る。沢沿いには林業で栄え
  
てきただけでは済まされない豪壮な屋敷も多いそうですが、少子高齢、
  
過疎化に伴う空き家も。そうした空き家や屋敷跡に残る石垣は苔むして、
  
この日の「苔巡り・苔図鑑作り」講師の理学博士・上野健さんの話しでは
  
養沢地域約70種の苔(蘚類、苔類)が見られるそうです。
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    この日はギンゴケ、ヒジキなど20種あまり採取できました。
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  最近、玉川上水沿いでは残り少なくなってきたタマアジサイ(玉紫陽花)
  
も咲きこぼれていました。淡い青紫の房状の花の周囲に白い4弁の花を
  
チラホラつけて、ガクアジサイ(額紫陽花)に似ており、その仲間です。
  
房状に咲いているのを普通花で、周囲に3~5個開花しているのは装飾
  
花と呼び、装飾花は花弁状に変化した萼片だそうです。
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  立秋頃から咲き始めるキツネノマゴも、草薮の中で薄紫の小さな唇型の花
  
をつけていました。毛の密生している花穂の中から稚児が飛び出すような
  
姿をしていることから、狐のお産に見立てたとする説。
  
ママコナ(飯子菜)に似ており、花穂や茎が毛深いので狐を連想し、キツネ
  
ノママコナが変化してキツネノマゴに定まった説。花が子狐に似ているから
  
と諸説あるキツネノマゴ科の一年草。
  
中国では清の時代に目薬として用いられたとも。渓谷はもう秋ですね。
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  この日、「苔庵カフェ」で食べたランチは「食養生プレート」と称して、一日に
  
食べると好いとされる10品目(肉、卵、牛乳、乳製品、油、魚、大豆、緑色野  
  菜
、果物、海藻)を養沢の水を使って調理したそうです。自家製ハムとジャガ
  
イモの揚げ煎餅チーズ風味がことに美味でした。
  
自家製ハムは豚モモ肉の塊を塩胡椒して、ジッパー付きポリ袋に入れ、60
  
の温湯を入れた容器で3~4時間保温するだけで出来上がるそうです。我
  が
家でも試してみたいです。

  養沢の水で作ったプラムサイダー、養沢の水で煎れた珈琲も絶品でした。

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by love-letter-to | 2018-08-12 19:59 | 折々通信 | Comments(0)