忘れ得ぬ人々& 道草ノート

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折々通信No.138 枝垂れ桜や薄墨桜

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        南無大師風のままなる花枝垂れ

   都内の桜満開で迎えた三月最終日曜日。小平市内のソメイヨシノも
   明日か明後日には満開になることでしょう。
   
春分の日に雪が降り、春は足踏みするかと思っていましたが、冷え込
   みに耐えた根性が桜の開花を早めたようです。
   
枝垂れ桜は例年、ソメイヨシノより数日早く開花するので、もしかして
   …と、小金井駅近くにある古刹金蔵院へ。連雀通りか
ら野川に下る急
   坂の途中にある境内に、枝垂れ桜が今を盛り
と咲き誇っていました。
   本堂の脇に立つ弘法大師像が花枝垂
れ越しに。公文書書き換え問題
   などで揺れる昨今を、忘れるよ
うなひとときでした。

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   数年前に訪ねた時は訪れる人の姿に会いませんでしたが、昨年、テレ
   ビの旅番組でこの金蔵院の枝垂れ桜が紹介されたそ
うで、昨日は訪
   れる人が絶えませんでした。金蔵院は真言宗豊
山派の寺で、正確な開
   山時期は不明ですが、永禄年間当時の
住職・堯存(ぎょうそん)が1566
   年(永禄9年)に遷化したとの
記録が残っており、それ以前の開山だと推
   察され、小金井市で
現存する最古の寺院だといわれています。

   卒寿を超していると思われる母親に付き添い、この枝垂れ桜の下で老
   母の写真を撮っている姿も。老母はカートを押していまし
たから、ご近所
   にお住まいかしら。

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   小金井公園正門入口より30㍍ほど東側にある北関野八幡神社にも、枝
   垂れ桜の古木があります。間口2~3間ほどの参道の奥
まったところに
   小さな社があるので、土地の人以外は殆ど知る
人もない無人社です。
   でも石灯籠脇に立っている枝垂れ桜は見
応えがあります。

   ただ、両側に民家とビルが迫り、撮影には不向きです。何とか工夫して、
   その枝垂れ桜を撮ってみました。

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   同神社は享保9年(1724)の創建とも享保14年(1729)の創建ともされ、
   小金井公園一帯・かつての関野新田の鎮守社だった
とのこと。
   
大戦に備えて小金井防災緑地造成の為、昭和18年当地に移転させら
   れたそうです。
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   小金井公園の桜の園は、花見客で混雑しているので、ちょっと離れた
   位置に植えられている岐阜・根尾谷の「薄墨桜」の子孫樹を
訪ねてみ
   ました。
   
凡そ1500年前、根尾谷に隠れ住んでいた皇子が第26代継体天(
   位507531)となって、村を去るとき植えられたと伝わ
るエドヒガン
   の種子から育てた若木で、散り際に淡い墨色にな
ることから薄墨桜と。
   2005年に同公園みんなの原っぱの一角に。

   ソメイヨシノより一足早く満開を迎え、初々しい花を咲かせていました。

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   帰途立ち寄った小平団地東門近くの紫木蓮の大木も、5階建ての団地
   建物を超す高さで、半円形を描く枝張りに数えきれない花を。

   近隣でもお花見を楽しめますね。

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by love-letter-to | 2018-03-25 23:05 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.137 春一気

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        片栗の小さな群落希望の灯

   弥生三月も第三日曜日を迎えました。昨日、東京でもソメイヨシ
   
ノの開花が伝えられ、異例の速さで春が進んでいます。先週来、
   
気温の高い日が続いてシュンラン、カタクリ、レンギョウ、コブシ、
   
モクレン、ユキヤナギなどなど一気に開花して、地球環境の異変
   
も感じています。

   玉川上水・茜屋橋下流左岸でカタクリの小さな群落が今春も、ほ
   
ぼ暦通りに開花してホッとしました。崩落が進んでいる崖っぷち
   
に、かろうじて留まり、俯き加減に花びらを翻らせている姿には、
   
「来春も」と願わずにはいられません。
   
二輪のカタクリのうち一輪は開花寸前で、下向きの蕾の先を解き
   
かけていました。

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   カタクリはユリ科の根茎植物で、種からも発芽するそうですが、
    
地中深いところにある鱗茎から葉が一枚出た後、7~8年もかけ
   て
二枚目の葉が出揃うと花をつけます。迷彩模様の葉も独特!
   
春のお彼岸頃の陽射しと気温が開花に適し、雑木林が葉を茂ら
   
す頃には、姿を消して、翌春まで休眠するそうです。そのためス
   プリングエフェメラル(春のはかな
い命)だと。

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   嬉しいことにカタクリの近くには、この付近では希少な山野草キク
   
ザキイチゲが例年になく沢山咲いていました。
   
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、菊に似た葉をつけた茎に
   
花を一輪つけることから菊咲一華と。白い花と薄紫の花をつけた
   
キクザキイチゲも、早春の淡い命スプリングエフェメラルです。

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   白い花も薄紫色も花びらに見えるのは萼片で、薄紫の萼片は少し
    
縮れています。花冠は4~5㌢前後です。
   
ことに白の菊咲一華は、今にも崩れ落ちそうな崖っぷちに群生し
   
ており、先行きが危ぶまれます。安全な場所に移植できないもの
   
でしょうか?

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   1.5キロほど上流の小松橋~鷹の橋にかけては、落葉を掻き分け
   
てシュンランの花が立ち上がってきました。
   
日本を代表する野生ランで、北海道から九州にかけて広く分布し
   
ているそうですが、武蔵野の雑木林にも古くから自生して、春を
   
告げてきました。

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   茂らせた葉や落葉と同系色で目立ち難いけど、花茎が伸びるに
   
つれて、淡い黄緑色の下唇弁に濃紅色を刷いた花があちこちに。
   
シュンランも上水堤では日当たりのいい崖っぷちに自生している
   
株が多く、壁面の崩落につれ減少しています。
   
「そこは危ないよ」と声を掛けてやりたくなります。

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    津田塾キャンパス南側の堤ではタチツボスミレも咲き始めまし
    
た。まだポツリポツリですが、細い花首をもたげて薄紫の花を。
     
スミレって意外とタフで、古木の根っこや石積みの用水壁の隙
     
間にも、転々としてマイホームに。
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   スミレが点在している辺りで、繁茂しているハランの根元付近
    
を覗いてみたら、ハランの花が開花寸前でした。
   
地上には姿を見せないけれど、王冠のような形で八角の独特
    
な花をつけます。ニホンオカトビムシの媒介で実も結ぶとか!
    
10年ほど前、友人に教えてもらうまで、年中青々とした葉を密
    
集させているハランが、花をつけることを知りませんでした。

   村岡桃花さんや成田緑夢選手、新田佳浩選手が金メダルに輝
   
いた平昌パラリンピックも今日で閉幕。不屈の闘志と猛練習の
   
姿に打たれた10日間。三選手が口にしていた「自分に勝つ」と
   
いう言葉は、今の私に最も響く言葉です。明日から気温が低下
   して不順な天候が続くそうで、開花した野の花にも頑張れと!

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by love-letter-to | 2018-03-18 19:42 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.136 あの日から7年

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      言葉には尽せぬ思ひ木五倍子(きぶし)咲く

   三月第二日曜日というより、「3・11」。未曽有の大震災・巨大津波に
   
加えて福島第一原発事故を経験。あの日から7年の月日が経ちま
   
した。繰り返される報道では防潮堤建設や鉄道・道路の復旧、土地
   
の嵩上げ・区画整理などハード面の整備は進んでいるとされる一
   
方、まだ避難生活を続けている人が7万2000人以上も。

   原発の廃炉作業はまだ緒についたばかりで、避難指示制限が解除
   
された地域でも、戻りたくても住宅再建の目途が立たず、暮らして
   
行く上で必要な地域の再生は程遠い…と。言葉に尽せぬ思いが伝
   
わってきて、居ても立ってもいられる気持ちで上水路へ。
   
数日前までの真冬並みの寒さが一気に緩んだせいか、小松橋付近
   
ではキブシが早々と細長い花穂を揺らせていました。

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   キブシは果実に含まれるタンニンが、黒色染料の五倍子(ぶし)の
   
代用になるところから和名は木五倍子と書いてキブシ。藤に似た
   
花穂からキフジとも呼ばれるそうです。7年ほど前には腰丈くらい
   
の若木でしたが、成長が早く、3㍍を超して花房を沢山提げていま
   
した。
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   一位橋~桜橋間の自生野草観察ゾーンでは、落葉の間からアマナ
   
もラッパ型の花を開いて、春が来たよ!と。
   
淡いピンクの花径は3㌢ぐらい、草丈は5~6㌢。地面すれすれに開
   
花しているので、目立ちにくいのですが、6枚の花びらの裏側に赤
   
紫色のストライプが入っており、開花するとストライプがうっすらと
   
透けて見えるのが何ともお洒落です。例年並みの開花です。
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   ユリ科チューリップの仲間で、地下の球根(鱗茎)が甘くて食べられ
   
ることから甘菜と命名されたそうです。陽が陰ると花を閉じてしま
   
うので、晴天の日でないと見つけるのは困難です。周囲の野草が
   びて来る頃には消えてしまう、春のエフェメラルの一種です。
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   玉川上水と新堀用水の路肩では、カンスゲ(寒菅)も纏のような花
   
穂を掲げて、威勢よくワッショイ、ワッショイとばかりに。
   
山地の樹下に生える多年草で、冬でも青々とした葉を茂らせてい
   
るので、寒菅と。
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   春先に花茎を伸ばし、先端のヒラヒラした薄黄緑の穂が雄小穂で、
   
その下部に褐色あるいは黄褐色の雌小穂をつけているのですが、
   
雄小穂に比べて貧弱で目立ちません。雌小穂は長さ1~2㌢ぐらい
   
でしょうか。
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   堤のあちこちで、クサボケも朱赤の豆ランプを灯し始めました。名
   
前に“クサ”とつき、草程度の背丈ですが、バラ科の低木で、叢状に
   
出る枝はよく分岐して、地面を這ったり、斜めに立ち上がって繁殖
   
するそうです。

   2~3週間後には辺りを赤く染めるほど、沢山の花を楽しませてくれ
   
るでしょう。寒さが厳しく長かった今冬ですが、寒さに耐えていた分、
   
開花スピードがアップしてきたのを感じた2018年3月11日。自然の力
   って凄いですね。

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   上の左は大震災発生数日後、新聞に掲載された被災地の写真で、雪
   の降りしきる瓦礫の中を、僧侶が裸足で合掌しながら歩いている姿
   に感銘を受けました。まだ収容されてない遺体の冥福を祈っている
   のでしようか。
   右は発生から12日目、気仙沼海岸を訪ねた埼玉県在住のカメラマン
   が撮った画像です。たどり着くのに一昼夜かかったと聞いております。
   東日本大震災の記憶を風化させないために、マイファイルに保存して
   ある2枚です。


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by love-letter-to | 2018-03-11 22:25 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信No.135 春本番に向けて

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        蕗の薹一日一読十笑を

   三月最初の日曜日。今月に入るなり春一番も吹いて、四月半ばの陽
   
気に。ハコベやホトケノザ、アセビなど春先に咲く草木の花が一気に
   
開花。昨年から目星を付けていた上水路の路肩に、蕗の薹も幾重も
   
の葉をほどいて蕾を覗かせていました。劇的な春の訪れを目や鼻、
   
肌でも感じてきました。でも、杉花粉も相当に飛散しているようです。
   
ところで、日本医師会が提唱している「がんばらない健康法:健康の
   
ための一十百千万」をご存じですか?

   ◇一読:一日一回新聞雑誌、本などの文章を読み、認知機能を刺激。
   
◇十笑:一日十回は笑いましょう。免疫力が高まり癌予防に。

   ◇百吸(ひゃっきゅう):一日百回、深呼吸を。肺機能を高め、自律
    
神経の安定化、ストレス解消に。
   ◇
千字:日記、手紙、メモなど一日千字書いて認知機能を高めます。
   ◇
万歩:歩くことはメタボ予防、記憶力向上、認知予防に効果的。
    
無理のない範囲で毎日歩きましょう。

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   以上、無理なくできそうですので、お試しを。上はあかしあ通り
   
沿いで出会ったホトケノザ。葉が仏さまの台座に似ていることか
   
ら、和名は仏の座。赤紫色の唇弁花が可愛くユーモラスです。

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   「緑なす繁縷(はこべ)は萌えず…」と、島崎藤村の『千曲川旅情
    
の歌』ではと謳われているハコベも、今春は2~3週間遅れて開
   
花したと思ったら、たちまち緑のカーペット状に。白い花の径は
   
5~6ミリ、5枚の花びらからなっていますが、1枚の花びらが
   
付け根まで二つに深く裂けているので10枚に見えます。

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   中央公園の対岸にある粕谷園・農業体験みのり村の一角では、河
   
津桜も見頃を迎えていました。伊豆河津町でも例年より2週間ほ
   
ど開花が遅れていたそうですが、ここ数日がピークだそうです。
   
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると推定されて
   
いる河津桜は、染井吉野より濃いピンクの花で、開花時期が早い
   
と人気で、小平市内でも植えている民家が増えてきました。

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   上水沿いの民家ではアセビも一気に開花して、鈴型の小さな花の
   
房を提げています。

   かつては峠道や街道筋にも多く、往来する馬が食べると酒に酔っ

   たようになったということから和名は馬酔木に。人が食べると足

   がしびれることから、“あししびれ”と呼ばれ、アシビになった

   説もあるそうです。地方によってアシビ、アセボなどの別名も。

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   鎌倉橋に差し掛かった時でした。上水を見下ろすと、水際にアオ
   
サギが立っているではありませんか!これまで何度か水辺を滑空
   
している姿を見かけたことがありましたが、羽を休めている姿に
   
出会うのは初めてです。

   餌になる魚を待っているのか、同じ姿勢を保ったまま4~5分も

   佇んでいました。もう少し近づいてカメラを向けようとした一瞬、

   身を翻らせて下流方向に飛び去ってしまいました。羽を広げると

   かなりの大きさでした。

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   アオサギの去った後には、マガモの群れが4~5羽。中に黄色い
   
嘴に頭部が美しい緑色の雄が一羽。オシドリもそうですが、雄の
   クールビューティに目を見張りました。この2羽は番かしら?

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   やがて雌雄2羽は並んで、下流方向へ。そろそろ繁殖期ですね。

   まだ冬戻りする日もあるとの予報ですが、春本番を迎える日も

   間近ではないかしら?その日に向けて一十百千万健康法を!

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by love-letter-to | 2018-03-04 23:48 | 折々通信 | Comments(0)