久々に晴天が広がった五月第4日曜日の今日、本当に久しぶりに玉川上水路
へ。喜平橋に立つと、東南たもとに聳えていたシンボルツリーの大銀杏はバッ
サリ伐られて、情けない姿になっていましたが、信号は見やすくなりました。
5階建てマンションの屋根をしのぐ一本立ちの黄葉は見事でしたが、電線や信
号機で羽交い締め同然になっていた銀杏だっただけに、複雑な気持ちに。
上流に向って歩くと、イロハモミジの枝葉がユサユサ。波打つ葉陰に小さなプ
ロペラ状の果実が見え隠れしていました。先月半ばに極小の繊細な花を無数に
つけていましたが、もう実を結んで・・・。
竹とんぼそっくりの果実の両翼の付け根がプックリ膨らんで、種を宿していま
す。
上水堤は下草も頭上の枝葉も緑、緑、緑。五月は万緑の候とも云われますが、
イロハモミジやヤマモミジなどカエデ類の新緑は、ことに黄緑色の若葉が目映
く心身を癒やしてくれます。
そのフレッシュグリーンの間に間に覗かせている竹とんぼは、晩夏から秋口に
なると飛散して子孫を殖やす旅に。上の画像の園内はイロハモミジの花です。
「あら、桑の実が!」と、前行く女性の声に見上げると、クワの大木も葉陰に
沢山の実をつけていました。
上水堤にはクワの木も多く、小平市中央公園の敷地は元は蚕糸研究所で、桑畑
が広がっていました。その当時、西武国分寺線で鷹の台駅を降り、上水と桑畑
の間を通って通学通勤した人の話では、桑の実が熟れる頃は、ポロポロこぼれ
落ちて足元が濃紫色に染まっていたとか。舌が黒くなるほど食べたと云う話も
聞きました。
小松橋たもと付近では、「卯の花匂う垣根に、ホトトギス早も来・・・」の歌詞
で知られる卯の花:ウツギ(空木)に出会いました。5~6年前頃までは桜橋上
流付近でも、こぼれんばかりに沢山の白い花をつけたウツギが連なっていたの
ですが、年々減少傾向に。
小松橋たもとのウツギはまだ幼木で、目の高さの位置で観察でき、蜂や小さな
虫たちも集まってきていました。
小松橋から上流の鎌倉橋にかけて、ウグイスカグラ(鶯神楽)の幼木が殖えてお
り、ナツグミよりも小さくルビーのような実を目にする機会も増えました。今
夏は豊作のようで、これまでになく沢山のルビーが!
名前の由来は諸説あり、ウグイスの好物でこの実を求めて木の茂み飛び交って
いる様が神楽舞に似ているという説。細い小枝が茂り、ウグイスが隠れるのに
都合がよいので、”鴬が隠れる木”という意味からウグイスカグレになり、ウグ
イスカグラに転じた説など。今春は鶯の囀りもよく耳にしました。
スイカズラ科に属するのでウグイスカズラと間違えられることも多いらしい。
花は3月から4月にかけて淡いピンクのラッパ状の小花を。花径は1㌢前後。
小平市でも75歳以上に明日24日からワクチン接種が始まりますね。三密を避
け、不要不急の外出を控え、マスクの着用、手洗いや消毒など対処療法では新
型コロナウィルス感染は防ぎ切れません。ワクチン接種が各世代に速やかに実
施されるよう願うばかりです。
五月を迎えたと思ったら、あれよあれよという間に半ばになって、もう、近畿
地方や静岡県も梅雨入りに。季節は先へ先へと先走りしていますが、新型コロ
ナウィルス感染拡大には歯止めがかからず、医療機関は切迫迫している今日。
小平市でも明日17日から65歳以上の高齢者へのワクチン接種予約が始まりま
すが・・・。
大型連休中からの取り込み事情は一段落したものの、天候不順で玉川上水ウォ
ークは先送りしていますが、最寄りのバス停近くの煉瓦壁を伝っているティー
ブラウンの薔薇に一目惚れを。壁面と同系色で目に止まりにくいのですが、シ
ックで落ち着いた色合いに癒やされました。
バラの色にはピンク系、レッド系、イエロー系、ホワイト、パープル系、茶
系、褐色系に一時は青いバラも話題になりましたが、私は年を追う毎に茶系や
褐色系に惹かれるようになりました。
もう20年も前になりますが、ニューヨークでホームステイさせて頂いたサイ
コロジストのアパートメントにたどり着いた日の翌日は、ホストの心理カウン
セラー女史の80歳の誕生日でした。
次の朝、同宿した友人と二人でセントラルパーク近くの花屋さんで、バースデ
ープレゼントに選んだのが褐色系のバラでした。女性店員に「このバラの名前
が分かりますか?」と、尋ねてみたら「ティーブラウン」とのこと。アパート
メントと云っても7部屋もあるハイクラスで、高級ホテルよりも豪華なアンテ
ィーク家具調度に、そのバラは似合っていたと思います。
以来、落ち着いた褐色系の薔薇のバラに興味を。そして、私もその心理カウン
セラー女史の年齢を超える歳に。
深大寺近くの住宅街の一角で、畑を借りてパンジーとビオラの育種の他に草花
を100~200種も育ててきた方のガーデンも訪ねました。
その畑の地主さんの都合で、7月中くらいに閉園することになり、更地にして
返却する前に見て欲しいとの電話。
1反約300平方㍍のガーデンの四方は、アパートや戸建て住宅に囲まれてい
ましたが、イギリスのカントリーサイドを訪ねたような気分に。ことに狐の手
袋とも呼ばれるジキタリスは、カントリーサイドの道々で見かけ、ピーターラ
ビットのような野ウサギが姿を現すことも。
カーネーションやナデシコなどを寄せ植えした大きなプランターの周囲はヤグ
ルマギクやデルフィニウムなどが咲き乱れて。
カスミソウの群落にとなりあって、純白のカタバミも。とても清楚な姿にうっ
とり。カモミールやミント類、マーロウとも呼ばれるゼニアオイなどハーブも
2~3粒の種から年々殖えて来たとのこと。それだけ土作りに心を配ってきた
のでしょう。
ガーデン主の平塚弘子さんは子育て中に刺繍やハンギングバスケットのマスタ
ーの資格を取り、グリーンアドバイザーの資格も得て、近所の緑化にも努めて
きたそうで、私の日常着はエプロン姿と長靴とのこと。
「よかったら好きなだけ摘んで行って」と云われて、マーロウとカモミールの
花とブラックミントの葉を籠一杯頂いて帰りました。一つまみに熱湯を注いで
3~4分でフレッシュハーブティーが楽しめます。
連休明けにかけて、身内や懇意にしてきた知人の訃報が続いて、パソコン
を開く心のゆとりもなく、折々通信も更新できませんでした。いずれも家
族葬で、身近な親族によりマスク掛けで執り行われました。葬祭社の話で
はコロナ禍で直葬で執り行われることも多いそうです。
上の画像は高尾の霊園近くで、車の助手席から撮ったもの。ケヤキ並木の
新緑が目に染みました。
もう五月!五月に入る早々、昨日の10時27分、またまた宮城県沖を震源と
する震度5強の地震が発生!東京都下でも揺れているのが身体に感じまし
た。夕方5時過ぎからは突風に雷も活発に!
地震雷ウィズコロナで迎えた大型連休中の今日も、大気の状態が不安定
で、午前11時過ぎから雹が激しくドアや軒先に叩きつけました。それま
では青空が広がり、太陽が燦燦と輝いていたので、近くの街区公園へ。
近隣の親子が滑り台で遊んだり、ボール遊びをしている小さな公園です
が、その中央付近にニセアカシアの大木があり、たわわに花房をつけてい
ます。花房が揺れる度に、甘い香りが漂って・・・。
あかしあ通りと五間通りの交差点に、金網フェンスで囲っただけの公園に
以前はニセアカシアが二本植わっていたと記憶しているのですが、こぼれ
種やひげ根からも増殖して成長が早く、遊び場スペースを塞いでしまうの
で切り倒されてのでしょう。
残った一本は5階建てアパートの屋上に届くほどの高さに。毎年、ゆさゆ
さ揺れるほど花房をつけています。
かつての哀愁歌謡『アカシアの雨がやむとき』『赤いハンカチ』や北原白
秋の『この道』に歌われているアカシアはこのニセアカシア。北米原産で
明治初期に渡来した当時はアカシアと呼ばれていたそうですが、本来のア
カシア(ネムノキ科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようにな、区
別するためニセアカシアの名称に。紛らわしいのでハリエンジュ(針槐)と呼
ばれることも多いようです。
先週半ば、森田オープンガーデンを訪ねた折り、小川分水・彫刻の谷緑道
沿いで、赤紫色の花房を付けている木に出会いました。花房も対生した葉
もニセアカシアにそっくりでした。
4月も最後の日曜日を迎えました。本日から東京、大阪、京都と兵庫の4
都府県に特措法に基づく三度目の緊急事態宣言が発令されました。新型コ
ロナウィルス感染拡大に加え、先週から早々と記録した夏日に、心も身体
も追いついて行かない日々。
上水沿いの小川橋近くにある森田オープンガーデンへ足を伸ばしてみまし
たら、カモミールが風の間に間にほのかな香りを漂わせて・・・。
摘み立ての白い頭花を浮かべたカモミールティー(クッキー付きで200円)で
ひと休み。コロナ禍と気温差に追いついて行けない心と老体を癒やしてく
れたよう。
カモミールは和名をカミツレ、キク科の一年草だそうですが、森田ガーデ
ンではこぼれ種から発芽して、年々花をつけるので多年草みたいとか。森
田光江さんはこのところカモミール摘みに追われているそうです。野菊の
ように素朴で何気ない花ですが、青リンゴのような仄かな甘い香りも。
花径2~3㌢の白い頭花には消化器系の障害から不眠症、皮膚疾患まで幅
広い薬効があるとされ、古代エジプトでは『聖なる花』と崇められ、クレ
オパトラも愛用していたとか。周りに生える他の植物を元気にすることか
ら“植物のお医者さん”とも言われるそうです。
小金井橋から歩いて訪れたと言う女性二人から、茜屋橋~小桜橋間で、フ
タリシズカ(二人靜)が開花していたと聞いて、訪ねてみました。
葉脈のくっきりとした対生した4~5枚の葉の間から、ほっそりした花穂
を立ち上げ、白い粒状の花を付けていました。
花穂は5㌢ぐらい、多くは二本ずつ立ち上げ、その清楚なたたずまいが能
曲『二人靜』で、二人の白拍子が舞う姿になぞらえたのが名前の由来とさ
れています。
10~20本ぐらいずつ群生していたのですが、花穂が一本だけの株も多く、
フタリシズカもシングル化傾向に見えました。かつては3~5本立ち上げ
ている姿も見かけましたが、人の世につれ二人靜もシングル族が増えてい
るのでしょうか?2020年現在、日本の全世帯の35%強が単身世帯だそうで
す。
なお、二人靜より少し早めに開花していたヒトリシズカ(一人靜)も、同じセ
ンリョウ科の多年草ですが、趣も姿も全く異なります。義経の愛妾・靜御
前が植物名に使われるのは、その生涯が哀れで日本人の心情に響くものが
あるのでしょう。
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