夏木立心鎮まる水路敷き
7月第4日曜日の今日は、暦の上では二十四節気の「大暑」。
一年で最も暑い時期に入ります。東京では19日ぶりに最高気
温が30℃を下回りましたが、湿度が80%近く、ムンムンする一
日でした。
年々、暑さ寒さに弱くなり、玉川上水ウォークも負担になりつ
つありますが、足腰から老いて来るそうで、思い切って出かけ
てみると…夏木立の下は心身を癒してくれるようでした。
ナス科つる性の多年草で,1㌢にも満たない小花ながら、5つに
裂けた白い花弁は反り,細長い花柱を取り囲んでいる雄しべの
黄色と臙脂色の葯のコントラスト鮮やかで、目立ちます。
鵯上戸の名前の由来は、ヒヨドリが好んでこの実を食べること
からだそうですが、実にはソラニンという神経毒を含んでいる
ので、ヒヨドリが食べることはないらしい。
50~70㎝の草丈に、数段にわたって茎に淡紅色のゴマの花そ
っくりの花を。辺りに高原の風情をかもし出しています。
アキノタムラソウも薄紫の花穂を伸ばし始め、上水堤は盛夏を
迎えています。名前はアキノタムラソウと秋がついていますが、
7月末から夏の終わりにかけて開花。強い太陽の下でも涼しげな
花の色と姿は、上水堤の清涼剤のような存在です。
これから開花シーズンを迎えるキツネノカミソリ、アキノタムラ
ソウ、アキカラマツ、ワレモコウ、ヤマシロギクなどが刈り取られ
ないよう、願っております。炎天下にご苦労さまです。
を記録したそうで、隣接している小平市内でも35℃を上回ったの
ではないでしょうか?日中はクラクラするような暑さでした。
連日の猛暑地獄に加えて、キッチンの床と壁紙・天井クロスの張
り替え工事、近親者の葬儀が重なり、玉川上水ウォークはお休み
してしまいました。築40年になる我が家のメンテナンスに追われ
ています。
で、今回は今月28日(金)の夕に開かれる河野直人さんのツィタ
ーコンサートのご案内を。
古代ギリシャでは天使が奏でる楽器とされ、聖人を癒したと伝え
られている古楽器ツィターの世界的奏者・河野保人さんを父に、そ
の背中を見て育った直人さんのコンサートです。
7月第2日曜日。先週初めに九州北部を襲った記録的な集中豪
雨は、まだ予断を許せない状態。梅雨前線の活発な活動により、
線状降水帯が生じて断続的、集中的な土石流災害をもたらした
とのこと。線状降水帯なんて、初めて耳にしました。
関東地方では昨日から真夏日が続いております。例年のことな
がら梅雨の後半は、湿度が高く耐えがたい暑さになりますが、玉
川上水堤に一歩入ると、深山に分け入ったよう!
夏木立の下を久しぶりに歩きましたら、津田塾大学キャンパス南
側で、マヤラン(摩耶蘭)が咲き終わって、立ち枯れかかっていま
した。それでも丹念に調べたら、境界柵の下に咲き残っている茎
が2本見つけました。本当にラッキーでした。
花弁は3枚、萼片も3枚あり、一見6弁の花のように見えます。一
日花で、花の後、即実を膨らませます。
草丈50㌢ほどの細長い茎の上部に、2~3㍉程度の小さな花を
つけるハエドクソウ(蝿毒草)。全草有毒で殺虫効果があるため、
根や葉の煮汁を紙に染み込ませて蝿取り紙に使われたという。
野鳥、蝶などの素晴らしい写真を展示。年に数回はオーナーの
鈴木忠司さんの細密な色鉛筆画も楽しませてくれました。
この方10年余、6月20日正節芒種の最終日をもってクローズし
たとのこと。有難うございました。ご苦労さまでした。
7月最初の日曜日の今日は、夏至から数えて11日目で半夏生。
1年の半分が過ぎて、梅雨も終わりに近づいた頃です。
暦の雑節の1つで、半夏という薬草が生える頃。一説に、ハン
ゲショウ(半夏生、半化粧)というドクダミ科の一年草の葉が名
前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃とも。
小平団地の芝生に捩り花が咲いていました。半夏の頃に開花
します。世は少子高齢化の一途ですが、草丈10㌢前後の小さ
な野生ランで、螺旋状に米粒大の花をつけて健在です。
米粒大ながらマクロレンズで撮ってみると、カトレアの花に似て
います。
でしょうか?一つの葱坊主から数百粒の種が採れそうです。
ガモット、モナルダと呼ばれハーブとして鎮静、鎮痛効果が。
媒介する蝶や虫たちに目立させるため、葉が白くなるよう進
化したのではないかと。そのせいか繁殖力は旺盛だそうです。
一枚をゲット!かなりぶれていますが、やったー!
6月も最後の日曜日に。今年も上半期が過ぎようとしています。
首都圏は梅雨晴れ間というより、梅雨らしくない日が続いており
ますが、九州南部は前線の影響で豪雨が続き、今朝は長野県内で
震度5強の地震が起きました。つくづく日本は災害の多い国ですね。
都議選も始まりました。豊洲・築地市場問題と五輪優先でなく、安心
安全第一にして欲しいです。自然の移ろいや営みが感じられる街に。
上は小平市内の放置されたような梅林の下で、出会った一瞬です。
ストケシアはキク科ストケシア属の多年草で、和名はルリギク(瑠璃菊)、
エドムラサキとも呼ばれ、本来は薄紫色だそうですが、園芸種に白
や淡いピンク、ブルーも。頭花の径は4~6㌢、高さは30~60㌢。
花びらの先に切れ込みが多いので、華やかです。ルイジアナ州など
北米の南東部原産、大正時代に渡来したそうです。
することが多くなりました。この梅林も梅の実が熟して落ちたままに。
勿体ない!梅干しや梅ジャムにするのに頃合いの色でした。
の好きな方なのでしょう。高齢化か病気で梅林の手入れができなく
なったのかしら?それとも宅地への転用を考えているのかしら?
年は不作でしたので、雨風に負けず大きくなって、野鳥たちを喜ばせ
てね。エゴノキの実の果皮にはアルカリ成分に富むサポニンが含まれ
ており、麻酔作用があるので野鳥の餌にはならないとされてきました
が、野鳥に詳しい鈴木忠司さんによると、秋半ば過ぎになると果皮が
乾いて割れやすくなり、中の種はシジュウカラの食用になるとか。
ていました。5月半ば過ぎからピンクの花を開花していたナワシロイチ
ゴですが、花が終わって1カ月余でもうルビーのような実に。
一望に谷戸の自然と花菖蒲
6月第3日曜日の今日は「父の日」。午後3時過ぎから梅雨どき本来の雨
天になりました。気温も低めで肌寒いくらいの一日でした。
先週半ば、梅雨がずる休みしている最中に、これ幸いと青梅市の「吹上
しょうぶ公園」を訪ねてみました。20年余り前だったか、霞丘陵の一角の
谷戸地に菖蒲田が設けられた当時は、株数も少なく侘しくて、早々に引
き上げましたが、現在は谷合の扇状地2.1㌶に240種、約3200株が見頃
を迎えて賑わっていました。里山と一体化した景観が何とも素晴らしい!
ハナショウブ(花菖蒲』は、自生していたノハナショウブ(原種)をもとに、
品種改良が行われて、今では2,000種類を超える品種が育種されてい
るそうです。内花被片と外花被片からなる姿は日本情緒たっぷり。白か
ら薄紫、紫、青紫、赤紫系とその濃淡など色合いも多種多様で…。
大名達が栽培を好み、庶民の関心も高まったそうです。優れた育種家に
より栽培や品種改良が盛んに行われて今日に。
ことに江戸系は多種多様で、江戸の粋を。淡い赤紫色の「三筋の糸」は、
外花被片に面相筆で描いたような極細の筋が入り、粋筋の女性好みの
着物柄みたい。花弁の付け根に黄色を覗かせて。
の女性が「私が太目だから、ほっそりした菖蒲が好き」と、連れ合いにさ
さやいていました。
しおれてきた花はまめに摘むなど、とても手入れの行き届いた園内で、
谷戸を吹き抜けてくる風とせせらぎの音にも癒されました。
軽食とかき氷、ラムネ、ジュース、青梅の銘菓名産の売店も。入園料200円。
東青梅駅から徒歩15分、河辺駅からバスの便も。
それぞれに花の盛りを梅雨晴れ間
6月第2日曜日の今日。梅雨入りが伝えられたものの、小平市周辺は雨
らしい雨が降らないままの一週間を。
真夏日の気温を記録した昨日に比べて、比較的過ごしやすく、上水堤で
はオカトラノオ(丘虎の尾)に続いて、ノカンゾウ(野萱草)が咲き始めて
武蔵野の風情を。ノカンゾウは別名・忘れ草。憂きことも忘れさせてくれ
る花だとか。
白い花穂が弧を描いて咲く姿が虎の尾に見立てられ、その名前がついた
というオカトラノオ。多数の白い小花を付け根から開花させ、その先端部
は深く垂れ、一様に同じ方向を向いて、風に揺れるシーンには惚れ惚れし
ます。草丈70センチ前後、サクラソウ科の一年草。
商大橋~桜橋にかけて上水右岸の日当たりのいい堤に群生しており、花
穂の細長い優美な種と太目で短い種のゾーンがあり、近隣では希少な
群生地です。大切に見守りたいです。
今年は見逃したかしらと、残念に思っていたホタルブクロに桜橋下流の
一隅で出会いました。赤紫色の釣鐘型の花をつけた株が4~5本あって、
恋人に出会ったようにドキドキ。
その昔、子どもたちが花の中に蛍を入れて遊んでいたことから、ホタル
ブクロ(蛍袋)の名前で呼ばれるようになったとか。提灯花の別名もあり、
自然豊かな時代を偲ばせてくれます。数年前までは、上水堤でもあちこ
ちで出会いましたが、株数は減少しているよう。
エッー!もうこんな姿になったの?と驚いたのはノアザミの群れ。一位
橋~桜橋にかけて、今月早々に訪ねた時は、10数本のノアザミ(野薊)が
鮮明な赤紫色の頭花を開花させ、辺りの景観を牧歌的にさせていました。
その1週間後に再訪したら一輪が咲き終えて、もう綿毛となって飛散しか
けていました。
上水堤には5~6月に開花するノアザミと、晩夏から秋にかけて咲くノハ
ラアザミ(野原薊)が自生しております。ノアザミは一本の茎に一つの頭
花をつけ、ノハラアザミは茎が何本にも枝分かれして、それぞれに頭花
をつけて、晩秋まで咲き続けていることも。
ノアザミもノハラアザミもキク科で、針状の花びらの一本一本が一つの
花。それぞれが綿毛状になり根元に種を蓄え、飛散していきます。
上水堤の木立の下の日陰部分では、梅雨どきの花・ドクダミが繁茂して
白い十字の花を無数につけていました。
我が家にはドクダミの八重咲きがあり、一重とは全く違う優雅さを。一重
も八重も白い花弁に見えるのは芳です。
6月最初の日曜日。上水堤の木々は、もう真緑から深緑になり、サンス
クリーン効果を実感できる候に。梅雨入り前の堤にはムラサキシキブ
のピンクの小花や水晶細工のようなノビルの花、アジサイも日々色づ
いて、ウォーキングの目を楽しませてくれます。
先月は7月並みの夏日が続きましたが、ここ数日は朝夕はひんやり。
上水木立の葉陰にウグイスカグラ(鶯神楽)の実が真っ赤に熟れて…。
春先に、ラッパ型のピンクの小花を群がり咲かせていたウグイスカグラ。
この紅い実は鶯の大好物だそうで、実から実へまるで神楽でも舞うよう
に鶯が飛び交うことから、鶯神楽の名前がつけられたそうです。
上水堤で今春も鶯の声を何度か耳にしましたが、4~5年前から比べると
激減しているのではないでしょうか。淋しくなりました。
淡いピンクの小さな花なので、目に留まりにくいけれど、ムラサキシキブ
の花が堤のあちこちで真っ盛り。花径5㍉前後の愛らしい花が10~30個
房咲きになっています。
秋が深まるにつれて、その実は艶やかな紫色の小粒の玉に。高貴さを感
じさせることから、『源氏物語』の作者として、才女としても名高い紫式部
の紫式部の名を冠せられたそうです。
ムラサキシキブはクマツヅラ科の落葉低木ですが、商大橋の南詰めには、
沢山の花房をつけた木も。庭木として植えられているのは、ほとんどが園
芸種のコシキブだといわれています。
商大橋~桜橋にかけて日当たりのいい南岸沿いを歩くと、繁茂した草地
から細い花茎を伸ばしたノビルが花を咲かせています。
ニラ臭の強いノビルから、想像できない水晶細工のような繊細な花を。
花茎の頂部に焦げ茶色の粒々(ムカゴ)を付け、その回りから細長い花柄を
伸ばして、星形の透き通った花を開花。その造形の見事さと、ちょっととぼ
けたような姿が魅力的です。
目下、下草の中で目立つのはヤブジラミ(薮虱)でしょう。名前とは違って
小米のような白い花房は、繊細なレースのよう。
その花が散り秋を迎えると、虱にそっくりの実をつけます。褐色になった卵
型の実には刺状の毛が密生しており、一見丸く太ったシラミにそっくりです。
刺状の毛の先端はカギ状に曲がって動物の毛や衣服にくっつきやすくなって
おり、付着するとお手上げです。くっついて離れない。そうして増殖するので、
辺り一面ヤブジラミになってしまうので、耕作地にとっては迷惑な雑草の類
ですが…。
5月も最終の日曜日になりました。大型連休明け頃から夏日
が続いて、玉川上水堤の草木の花も駆け足で開花。
数日後には開花するだろうなァと気にしつつ、バラめぐりな
どしている間にエゴノキの花もクマミズキ、ナンジャモンジャ
とも呼ばれるイヌザクラも、見頃を逃してしまいました。
開花のサイクルが狂って、追いついていけないこの頃ですが、
数日前、上水堤にただ一本植わっているヤマボウシ(山法師)
を訪ねたら、一位橋付近で本種のウツギ(別名:卯の花)が真っ
盛りでした。
「卯の花匂う垣根に…」と唱歌に謳われているような香りは
ないのですが、近づくと咽るような匂いに包まれます。
桑の木が多く残っているのは、水車や洗い場跡と関わりがあ
るのかもしれません。どちらも暮らしと結びついている樹木で
すから。古くからの土地の人の話では、桜橋上流に清水水車が
あったそうです。桑の実も熟れはじめて…。
った枝葉の間に数輪ずつ留まっていて、見納めを。例年なら数
千、数万の豆ランプに出会う時期なのに。
ボウシの花を探したのですが、それらしき花も樹も見当たりま
せん。商大橋~一位橋辺りの新堀用水際を行ったり来たりして
みたのに、かなりの老大木のヤマボウシの姿がありません。
十数年来、毎年楽しみにしてきたヤマボウシが消えてしまった
衝撃で、いよいよ認知症かしら…そんな思いに駆られながら
堤をつぶさに探索してみると、朽ちた切り株が目に入りました。
直径50~60㌢、枯死したのか倒木の危険から伐採されたのか?
玉川上水流域で唯一本のヤマボウシが姿を消してしまいました。
まだ初夏なのに、5月第3日曜日の今日、東日本を中心に全国
各地で今年の最高気温になりました。館林市では35℃を超す
猛暑日ですって!地球の回転軸が狂ったのかしら?
数日前、知人から教わって国分寺市内、恋ヶ窪駅近くにあるバ
ラ屋敷を訪ねました。個人宅ですが、MyGardenと称してバラの
季節だけ公開されています。テラスや庭先のガーデンパラソル
の下で、コーヒー紅茶にシフォンケーキなども楽しめます。
った辺りからバラの香りが漂って、個人宅のバラ園ではかなりの
規模です。地植え、鉢植え、バラ垣やアーチ、トーテムポールなど、
数えたことが無いそうですが200株くらいあるかしら?
この家の奥さまが10年ほど前から一人で育ててきたそうです。
の講習会に熱心に通われ、近隣のバラ園にもまめに足を運んでい
たそうです。直接お話をしたかったのですが、期間中に開いている
ローズ・カフェの応対に忙しくしておられたので、遠慮しました。
花の色や姿から、手をかけておられるのが伝わってきました。
ビットやエンゼル、眠り猫などガーデニングオーナメントの使い方
にもセンスが!
ヒー、紅茶が300円(各アイスは350円)、カフェラテ400円、ジ
ュース450円、シフォンケーキ400円で。
バラの香りに包まれながら飲んだコーヒーは格別でした。
6月9日まで9:30~17:30公開中。雨の日は休み。
5月第二日曜日の今日は「母の日」。母の日を前にして実施された
あるアンケート調査によると、母親たちはモノを貰うよりも、感謝の
言葉や共に過ごす時間が一番嬉しいとの結果でした。
15年ほど前、86歳で逝った母も花や衣類、好物をプレゼントする
より、毎週の定時電話や手紙を喜んでいたように思います。
息子夫婦から貰う立場になった現在、毎年、私の趣向や日常に備え
たギフトを届けてくれ、共に食事をするのを楽しみにしています。
今日は竹の子とグリーンアスパラを使った五目ずしが好評でした。
5月半ばを迎え、上水堤も滴る緑に卯の花(ウツギ)が咲き始めま
した。行き交う人々にお辞儀をしているように揺れて…。「卯の花
匂う垣根に…」と、唱歌に歌われているウツギの仲間のマルバウ
ツギは、散房状につけている花の直径15~20ミリぐらい。5枚の
花弁を星型に開き、黄橙色の花芯部分が鮮やかです。
です。年々殖えているように見えます。ウツギと名がつき、茎や葉
も似ていますが、ウツギとは類縁関係がないそうです。
故牧野富太郎博士によると、ガクの名の由来はガクアジサイの省
略で、分類学的にはアジサイの仲間でだそうで、紛らわしい。同属
種にヤマアジサイ、コアジサイが。津田塾キャンパス南側の堤にコ
アジサイも数株ありましたが、壁面の崩落で消えてしまいました
緑の匂いというか青臭さが漂う上水堤で、甘く優しい香りが漂って
きました。何かしら?目を凝らすと、スイカズラ(忍冬)が葉陰に、長い
嘴をパックリ開いたような姿の白い花が、ペアで並んで咲いていま
した。スイカズラ(吸蔓)でした。
朝開いた直後は純白で、時間が経つにつれ黄色くなり、夕方にはし
ぼんでしまう一日花。白を銀、黄色を金に見立てて、金銀花とも呼ば
れます。和名は吸蔓、冬にも葉が落ちないことから忍冬(にんどう)と
も。蔓性の常緑樹です。
上水沿いでも“オレンジ侵略者”と呼ばれるナガミヒナゲシ(長実雛
罌粟)の群落が目立ってきました。シャーベットトーンのオレンジ色が
魅力的ですが、繁殖力が旺盛で、開花後にたちまち結実して、カプ
セルセル状の実の中に何と1000~2000個もの微粒の種子を蓄え
ており、せっせと飛散させるそうです。
空き地一面がオレンジ色に染まるほど繁殖しているのも見かけます。
群生していると、とてもきれいですが、自生野草や作物にも悪影響を
及ぼす報告が次々。対策に乗り出す自治体も。
5月最初の日曜日。大型連休も今日で終わりますね。連休中、北海道
北見市などでは31℃を超す真夏日を記録したそうですが、全国的に
天候の激しい崩れもなく、行楽には絶好の連休でした。
毎日サンデー族の私は人ごみを避けて、都の薬用植物園など近隣を
ブラブラテクテク。園内の藤も満開で、撮影する人やベンチで語らう
姿を避けてカメラを向けると、立川市のごみ焼却場の煙突が藤棚と
エメラルドグリーンの額縁に納まって、印象派の絵のようで…。
つではないかと、私は思っています。古くからの土地の人たちの話
では、昭和30年代までは上水堤沿い雑木林が連なっており、下地
や林縁にはキンラン、ギンランが沢山あったとのこと。武蔵野の自
生蘭だったのですね。
いました。鷹の台エリアの創価学園から上流の東小川橋までは、キ
ンランがあちこちに咲いて、道行く人たちも気品のある姿に目を細
めていました。散策に訪れたグループは、足元にも咲いているキン
ランに感激していました。
フデリンドウとキンランを同時に見たのは初めてです。例年なら開
花期が少しずれているのですが、今春はキンランの開花が早かっ
たからでしょう。
ました。早めに開花したせいか、撮影者も一人二人で、ゆっくりと
キンランを撮ることができました。でもキンランを接写してみると、
満開の花は笑っている口元に見えたり、ノルウェーの画家、エヴァ
ルド・ムンクの有名な絵「叫び」に見えてくることもあります。
棲息環境の悪化というか激変に、悲鳴を上げているように見える
のは、思い過ぎかしら。
夏日が続いたり、三月の冷え込みに戻ったり。まだ気温差の激しい時
期ですが、街路には紅白のハナミズキや八重桜、ツツジも燃え出し、
ヤマブキや白山吹、梨の花も真っ盛り。まさに百花が競い咲く季節!
花に誘われ足の向くまま歩いてみました。
小川2丁目、鷹の街道・山王住宅バス停付近から北へ。青梅街道に達
する通りは拡幅整備され、両側の住宅地でも建て替えが進んでいる
ようで、見知らぬ街に来たような錯覚に。新しく植えられたらしいハ
ナミズキの幼木にも、ピンクの花が風に踊っていました。
記録をメモしているそうです。小さなスケッチブックには、とても克明な記
録と色鉛筆や水彩で描いた花や茎、葉の特徴などがぎっしり。
スケッチブックは4~5冊もあるそうです。「チゴユリは昨年より開花が4~
5日早い」と、言っていました。
気がします。初夏のような陽気に誘われて玉川上水へ。
染井吉野はもう葉桜になりましたが、新緑が眩しくて、花に負けない
ほどカラフルです。芽吹き始めは茶っぽく、くすんでいたケヤキも鮮
やかな黄緑色に。緑白色だったクスノキも黄緑色に。前を行く人たち
は新緑の中へ溶け込んで行くよう!この時節は風光る候とも。
色、若葉色、柳色…と、日本の伝統色には様々な美しい表現が。
そんな豊富な新緑に出会える玉川上水は、歴史的遺産だけでなく、
“緑の遺産”も有しており、次代へ受け継がなければと思います。
垂れかかり、幼葉が舞っているようでした。
草丈5~10センチ、花の大きさは3~4センチ前後で、まだ落ち葉
も残る堤でコバルトブルーの花を。7~8輪も開花している株もあ
れば、1~2輪の小さな株もあり、小鳥の雛が嘴を開いて餌をねだ
っているような姿にも見え、清楚で愛らしい。
長い裂片と5つの短い裂片(副片という)に分かれて、上向きに開
花。コバルトブルーの花は日が照らないと開かす、花を閉じている
姿が筆先に似ていることから、その名前がつけられたという。上水
堤の貴重な宝石のような存在です。
花して、見頃に。大きい群落になると、畳3~4枚分に白い5弁の清
楚なお花畑に。近隣では数少ないニリンソウのサンクチュアリでし
ょう。
一茎に二輪の花をつけますが、川中みゆきのヒット歌謡の歌詞のよ
うに、まず一輪が咲いて、少し遅れて二輪目が開花。
白い花びらに見えるのは萼で、通常は5枚ですが、6~7枚つけてい
る例も殖えてきました。
ソウの群落も3ヵ所ほどあります。同じキンポウゲ科の多年草です
が、頭花は4~5倍くらい大きく、葉も3つに大きく分かれ2回羽状
に分裂して切れ込みが深くニリンソウとは違います。同じ場所に咲
いてないので、比較できないのが残念!
在来種であり、本州関東以西、四国、九州に分布し、西の方ほど多い
そうです。
4月第2日曜日の今日は、小平市の市長選と市議補欠選挙の
投票日でした。投票場の市立第一中学校は校庭の桜が見事な
ので、お花見がてらと思っていたのですが、朝からの雨が止
みそうで止まぬまま、投票場へ。
小平に住んで半世紀余り。緑地も多く住んでよかったと思っ
てきたのですが、ここ数年は畑地がいつの間にか消えて、戸
建て住宅群やマンションに。見慣れた景色が失われて戸惑う
ことがしばしばです。望むことは住みよい街にが第一。でも、
花曇り状態でしょうね。
まだ初々しさを残した落花も。足元のアートを見るよう。
成瀬 つばさ 様 この.. |
by love-letter-to at 16:23 |
コンバンハ!小澤さん。 .. |
by love-letter-to at 01:39 |
久しぶりに拝見しましたが.. |
by 小澤玉男 at 21:23 |
突然のmailで失礼しま.. |
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竹内實昭 様 大変ご無.. |
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