人気ブログランキング | 話題のタグを見る

忘れ得ぬ人々& 道草ノート

ankodaira.exblog.jp
ブログトップ

折々通信ⅡNo.86 春一番早々と

折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20074477.jpg
         頑張れと言わんばかりに梅古木
  二月最初の日曜日。今月三日立春を迎えた翌日には春一番も吹いて、三月下
  旬から四月初めの気温に。年々、寒さに耐え難くなっている身には嬉しい。数
  日ぶりに上水堤を下って小金井公園の梅林へ。ちょっとした段差や張り出した
  根に躓きそうになり、膝関節の衰えにびくびく。草木の名前も咄嗟に出て来く
  て、フレイル状態かも。

  同梅林の梅の開花は昨年より遅れているみたいでしたが、「小梅・甲州系」の
  老幹から伸びた小枝に、初々しい花が開花していました。その姿に"頑張 
  れ!”と、励まされているようでした。

折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20151347.jpg
  下枝は殆ど朽ちて、断ち伐られているのに、節目から新しい枝を伸ばして、一
  重の白い花を咲かせている甲州小梅。カリカリに漬けた小梅を思い出しなが
  ら、大粒の実を付ける南高梅と花のサイズは余り差はないみたいと。
折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20205445.jpg

  同梅林の南西端付近に植わっている「八重冬至」は、今年も真っ先に開花した  
  ようで、2~3分咲きでしたが、清々しい香りを漂わせていました。

  高齢者層の男女が三々五々に訪れては、デジカメやスマホで撮ったり、ベン
  チでお弁当を広げている姿も。「緊急事態宣言が延長され、不要不急の外出
  を控えつつも、心身の健康維持に努めて歩くようにしているの」と、トレッキン
  グポールを手に颯爽と歩いている姿も。

折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20231219.jpg
  小平市上水本町の粕屋梅林を訪ねる度に気に掛かっていた緑の蕾をつけて
  いる梅の木。その蕾がとても印象的で、品種名を知りたかったのですが、小金
  井公園梅林でも、緑の蕾をつけている木に出会いました。
  品種名の札には「つきかげ:月影」と。素敵な名前ですね。咢が濃い緑色なの
  で、蕾の間は清楚な緑色をしているようです。ついに名前を突き止めて、やっ  
  たー!という気分ですが、残念ながら開花すると他の白梅との違いが目立
  ちません。
折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_21390095.jpg
  今年の正月二日に訪ねた時は、数本の臘梅が花をつけていただけですが、
   この日は辺りを黄色に染めるくらい十数本がぎっ
しり花をつけていました。
  臘梅は根元から多数に枝別れしているので、間近に蝋細工のような花と甘い
  香りを鑑賞できます。若木を増殖させて臘梅ゾーンが広がっ
きています。
折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_21400780.jpg
  近所の高齢者施設かデイサービスの通所者たちが、十数人が訪れて、春先の
  お花見を楽しんでいました。今月下旬頃まで楽しめそうです。
折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20284047.jpg
  梅林からの帰途、住宅街のプランターでフクジュソウ(福寿草)が開花してい
  ました。中国東北部アムール川流域の原産で旧暦の新春(中国では春雪)に開
  花することから、めでたい「福」と「寿」の字をあてがわれ、元日草とも呼ばれ
  るそうです。

  金色に輝いている姿を見ると、心が弾んできました。片道1万歩足らずの 
  ウォークでしたが、フットワークも少し軽くなったようです。
  本日は一ヵ月ぶりに東京都の新型コロナ感染者数は500人を下回りましたが、
  受け入れてくれる入院先がなく在宅療養を余儀なくされている感染者が多
  く、医療危機は解消されていません。そんな日本の医療の実情をコロナ禍で
  知りました。

折々通信ⅡNo.86 春一番早々と_f0137096_20404070.jpg




# by love-letter-to | 2021-02-07 20:43 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に

折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18301972.jpg
        寒の空檀(まゆみ)の莢果鳥の歌

  厳しい冷え込みが続き、雪の降った日もありましたが、今日で令和3年の一月
  も最終日に。第二次緊急事態宣言が発令されて3週間、新型コロナウィルス感
  染者数は減少しつつあるようですが、医療体制はまだ厳しい状況に。

  日中の気温が二桁台の日を選んで、上水ウォークを心が、けているのですが、
  このところ野鳥の声が賑やかになって来たのを感じます。
  喜平橋から下って茜屋橋近くで、鳥の声が騒々しいので見回したら、ピンクに
  染まった枝木に鳥の群れが!残念ながら鳥の名前は分かりませんが、辺りは
  紅梅かしらと見まがうくらいマユミ(檀・真弓)の莢果が鈴生りに。

折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18333395.jpg
  今冬はマユミの実は豊作のようで、淡いピンクの果皮の間に朱赤色の種も覗
  かせていました。ムクドリやコゲラ、ヒヨドリたちの鉱物だとか。一回り小さい
  エナガも盛んに飛び交っています。エナガはそろそろ営巣のシーズンに。
折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18353333.jpg
  マユミはニシキギ科の落葉低木あるいは小高木で、材質がよくしなるため古
  来より弓の材料として有用され、名前の由来に。マは真,ユミは弓を指す。現
  在では印鑑や櫛の材料になっているそうです。
折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18370875.jpg
  果実に比べて5~6月につける花は小さく薄緑色で、目立ちません。雌雄異株
  で、4弁の花径はどいらも1㌢足らず。雌花は蘂の突起があるかないか程度で
  す。初夏に薄緑色の巾着型の莢果を沢山つけていても、秋口になると落ちて
  しまい、ピンク色に熟した実が見られたのは数年ぶりかしら。異常な猛暑に耐
  えられないのと、上水堤の樹木の伐採が進んで、かなりのマユミの木が消え
  てしまいました。
折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18393499.jpg
  上水堤の景観を整備するため、現在、路肩の改修工事が進んでいますが、茜
  屋橋上流の日本水仙の小群生まで刈り取られてしまって残念です、寒中の楽
  しみが奪われました。イチリンソウやキンポウゲは大丈夫かしら?
  上は辺りを警戒しながら、マユミの莢果に近づこうとしているらしいムクドリ
  ()。その警戒心が身を守っているのでしょうね。鳥インフルエンザにも気を
  つけて!
折々通信ⅡNo.85 寒明け間近に_f0137096_18441040.jpg




# by love-letter-to | 2021-01-31 18:45 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信ⅡNo.84 寒土用に

折々通信ⅡNo.84 寒土用に_f0137096_19491944.jpg
        寒土用テイカカズラは旅立ちを

  一月も第四日曜日、一年で最も冷え込む大寒を迎えました。前日からの雨が
  雪に変わるのではないかと警戒していましたが、小平近辺では降雪は免れま
  した。

  午後には薄日が射してきたものの、最高気温は6度前後。冷え込みの厳しい
  一日でした。上水堤は枯れ野と化し、木立も寒々としていますが、鎌倉橋付近
  で、青々とした葉を茂らせ、高木にからみついているテイカカズラ。
  キョウチクトウ科のつる性木本で、初夏に淡いクリーム色の5弁の小花をつけ
  ますが、その実はドジョウインゲンのような莢果で、大寒中の目下、莢を弾か
  せ、白い冠毛を付けた種子を飛散させる直前でした。

折々通信ⅡNo.84 寒土用に_f0137096_19531977.jpg
  繭糸のように光沢のある冠毛をつけた種子は1~2㌢。落下傘そっくりです。
  風に乗って浮遊しているテイカカズラの落下傘をキャッチしたかったのです
  が、飛び出しそうでなかなか飛んでくれません。二日間通って発車寸前を今
  か今かと・・・。

  テイカカズラの名は鎌倉時代初期の歌人・藤原定家に因むとのこと。謡曲「定
  家」によれば、後白河法皇の第三皇女を慕い続け、皇女が49歳で他界した後
  も気持ちは褪せず、葛となって皇女の墓にからみついたという伝説が。現代
  ではストーカーまがいの行為と受け止められるかも・・・。

折々通信ⅡNo.84 寒土用に_f0137096_19551591.jpg
  上水土手では倒木や立木の伐採が進んで、茎から木根を伸ばし、樹幹をよじ
  登っているテイカカズラも残り少なくなりました。厳冬期の風物詩でもあっ
  た、その種子の飛散も目にするチャンスが失われつつありますが、鎌倉橋付
  近と喜平橋~茜屋橋間で、長さ15~20㌢細長い莢果が2本一対になってぶ
  ら下がっているのが見られます。
  初夏に咲く花は径2㌢余り、5枚の花弁がスクリューのように捻れています。
折々通信ⅡNo.84 寒土用に_f0137096_20010278.jpg
  厳寒期ながら、あかしあ通りのニセアカシアの根元の草むらでは、春の七草の
  一つナズナ(
)がもう頭花をつけていました。草丈はまだ5~10センチ
  ですが、茎の頭に白い小さな4弁の花を群がり咲かせ、三味線のバチに
  似た莢果も二つ三つ付けていました。

  その莢果の姿から三味線花とかペンペン草の通称で呼ばれることが多い
  アブラナ科の草花ですが、市街地では越年化傾向に。コロナ禍で社会活
  動は滞りがちですが、季節は前へ前へと進んでいるようです。
  まだ予断は許せませんが、本日の都内の新たな新型コロナウィルス感染
  は1000人を下回りました。今月12日以来だそうです。緊急事態宣言の期
  限まで残り2週間に

折々通信ⅡNo.84 寒土用に_f0137096_20053336.jpg



# by love-letter-to | 2021-01-24 20:08 | 折々通信 | Comments(3)

折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分

折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19350815.jpg
        心にも灯りほのかに梅枝垂れ  

  一月も第三日曜日に。首都圏では最高気温でも7℃前後、冷え込みの厳しい
  一日でした。コロナ禍に加えて一日で10℃以上もダウンすると、身体機能も
  気分も落ち込んでしまいそう!

  四月上旬並みの陽気に恵まれた昨日、中央公園の対岸にある粕屋家の梅林
  に立ち寄ってみたら、枝垂れ梅の古木にチラホラと花が!これから大寒を迎
  えるというのに、二三分咲きでしょうか?異例の早さかも。

折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19385445.jpg
  パラソル型に剪定された枝垂れ梅2本に、花が咲いているのを目にした途端、
  心にも灯がともったようでした。
  昨秋以来、雨らしい雨が降らず、年末から厳しい寒波にも襲われているのに、
  季節は進んでいるのですね。 
  この枝垂れ梅二本を植えたご主人亡き後も、長年、見守り続けて来られた粕
  屋夫人は昨年、104歳で旅立たれたそうです。日当たりいい縁側で、終日、折
  り紙に勤しんでおられましたが、数年前に脚を骨折されて以来、施設で過ごさ
  れていたそうですが、最期まで意識はハッキリ、穏やかに逝かれたとのこと。
  ご冥福をお祈り致します。
折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19415535.jpg
  梅林の南端に植わっている紅梅は、もう満開でした。緊急事れていませんが、
  今が耐えどき。梅古木宣言効果有りやなし

  阪神淡路大震災から26年の今日。そして東日本大震災から間もなく10年。草
  木の花にどれだけ励まされ、元気を貰ってきたことか?躓いたりよろけたり
  することも多くなりましたが、歩ける幸せに感謝しつつ・・・。

折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19441519.jpg
  粕屋園の東側にある「鷹の台幼稚園」敷地角にある紅梅もチラホラ。電線に
  遮られて大幅に刈り込まれていますが、残った枝に花をつけていました。その
  生命力にエールを!
折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19452942.jpg
   上水路はカラカラに乾いて、土埃にも悩まされますが、日の入りが少し遅く
  感じられるようになりました。
折々通信ⅡNo.83 枝垂れ梅二分三分_f0137096_19463869.jpg


# by love-letter-to | 2021-01-17 19:47 | 折々通信 | Comments(0)

折々通信ⅡNo.182 寒に入る

折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23401473.jpg
  2021年が明けて10日、第2日曜日に。寒中に入ったとは言え、この時期として
  は異例の大寒波!新潟、富山、福井県など日本海側は記録的な豪雪に見舞
  われ、多くの車両が立ち往生しています。小平市でも今朝方の気温はマイナ
  ス3℃にも下がり、窓ガラスのサッシに触れると背筋に戦慄が走りました。

  加えて一都三県は2回目の非常事態宣言下に。不要不急の外出自粛が要請さ
  れているものの、今回は飲食店の営業時間短縮に限られ、スーパーやコンビ
  ニ、学校、公共施設などの多くは開いているので、ウィルス感染防止効果があ
  るかどうか?

  それにしても寒中の晴れた空は澄み切って、吸い込まれそうに碧いですね。
  三日ぶりの買い物の途中、青梅街道沿いでは、その碧い空に向って素心臘梅
  (ソシンロウバイ)が馥郁と。

折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23432583.jpg
  高さ3㍍に満たない小ぶりの木ですが、辺りを黄色に染めるほど沢山の花を
  開花させていました。この寒空にほのぼのとして、コロナ鬱も忘れちゃいそ
  う!

  立ち止まってカメラを向けていると、「今年は開花が早いですね」と高齢の男
  性も見とれていました。雨が殆ど降らなく、年末寒波もあって遅れるのでは 
  ないかと思っていたそうです。「早朝に通ると、香りがもっと漂って来る」と
  言って、その男性は足早に去って行きました。

折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23463160.jpg
  花径は2~3㌢。らせん状に付く花被片がロウ()細工のようだから蝋梅と。
  旧暦の12月に開花するので、その異称の臘月から臘梅とも。梅と同様に早春
  に花を咲かせる事から梅がつくが、バラ科の梅の一種ではなくロウバイ科の
  落葉低木です。

  ロウバイの花は中心部が暗赤色ですが、その変種のソシンロウバイは中心部
  も同じ半透明な黄色なのでソシン(素心)を冠しているとのこと。
  臘梅も素心臘梅も中国原産で江戸時代に渡来したそうです。素心臘梅の方
  が日本の情緒に合い、私も惹かれます。

折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23491669.jpg
  ウィルスが人類にとって手強い相手だと知らされたこの一年。感染者と重傷
  患者の治療現場の報道を見る度に、感染リスクを避けることが最大の防除だ
  と思います。最先端の医療技術をもってしても、欧米各国でも感染者数は驚
  異的に増加中ですが、冬来たりなば春近しを信じて・・・。上は路地裏で出会っ
  たヤツデ(八つ手)の花。
折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23512226.jpg
  ある研究者によるとヤツデの花には雌雄がなく、一つの花が雄花から成熟し
  て花粉と密を出して散り、それまで小さかった雌しべを伸ばし再び密も出し
  雌花に変わるという不思議な習性を持っており、実になっても花と同じよう
  な姿をしているのもヤツデの特徴だとか。上の左は雄花期から雌花期に移行
  する姿で、右は雌花期。花心部が淡いオレンジ色に。
折々通信ⅡNo.182 寒に入る_f0137096_23533269.jpg



# by love-letter-to | 2021-01-10 23:54 | 折々通信 | Comments(0)